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2024年12月10日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年12月10日の東京株式市場は続伸しました。終値は前日比207円08銭(0.53%)高の3万9367円58銭で取引を終えました。為替市場で円安が進み、自動車関連をはじめとする輸出関連業種に買いが進みました。

中国が積極的な財政政策を実施していくと報じられたことで、中国景気への不安が後退しました。米国の主要な経済指標発表予定を前にして積極的な買いは進みづらく、売買代金は2日連続で4兆円を下回りました。

||米国市場はダウが続落、2指数も下落

前日の米株式市場は3日続落して、前週末比240ドル59セント(0.53%)安の4万4401ドル93セント、ナスダックは反落して、前週末比123.084ポイント(0.61%)安の1万9736.690、S&P500種も続落して、37.42ポイント(0.61%)安の6,052.85で取引を終えました。

上値の抵抗が意識されていたダウは見事に調整入りに

本日も過熱感を解消する利益確定が続きました。主要な経済指標の発表が控えていることで、買っていく動きは乏しく方向感に欠ける展開でした。11日にはCPI、 12日にPPIの発表が予定されています。

【 今後の投資戦略】

CPIを前にしてはやはり買いづらい様子ですね。それを示してくれるのが、騰落数で、東証プライムの値上がり銘柄数は702に対して値下がりは874(横ばいは68)で、指数は上昇しましたが、値下がりした銘柄の数の方が多くなっています。今回のCPIが注目される理由は、確実とされている12月の利下げが実際に顕在化するかを決定するデータになるからです。CPIが想定以上の強さを見せた場合、今回のFOMCでは利下げが見送りになる可能性もあります。その場合、米国市場は調整が深まり、もちろんその影響は日本にも及びます。

明日の22時30分に指標が発表されるので、その前後にFXや先物のポジションは片付けておいた方が良いでしょう。ここから反転を狙うなら、割安なレベルまで下げてきて、切り替えしを待っている鉄鋼、電気機器、金属製品などに狙いを定めるのが得策です。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 39,367.58 +207.08(0.53%)
TOPIX 2,740.77 +6.21(0.23%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 151.08 - 151.10 +0.75(0.49%)
ユーロ・円 159.64 - 159.65 +0.83(0.52%)
ユーロ・ドル 1.0565 - 1.0567 +0.0001(0.00%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 44,401.93 -240.59(-0.53%)
S&P500種 6,052.85 -37.42(-0.61%)
ナスダック 19,736.690 -123.084(-0.61%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.060 +0.025
米10年国債(%) 4.208 +0.055
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