2014年3月26日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前日比53円97銭(0.37%)高の1万4477円16銭でした。
前日のNY ダウやヨーロッパ市場が上昇したことや為替相場が
やや円安に振れたことを反映して買いが先行し140円以上の上げを
見せる場面もありましたが、上値を更新するには材料難となりました。
本日は配当や株主優待のための権利落ち日だったため、
配当利回りの高い銘柄に買いが集まるのが上げ要因の一つでしたが、
積極的に上値を追うのは難しい状況でした。
市場全体の動きとして、3月14の空をあけて始まった陰線以来、持合相場を演出しています。
3月の最終週であり、年度末に当たる今週末までのポイントとしては
①実績を意識した機関投資家たちの大口買いが大体終わったこと
②権利落ちなどの材料もほとんど出尽くしたこと
③ファンダメンタル的にはウクライナを巡る地政学リスクや、
初のデフォルト(債務不履行)や「影の銀行」問題を抱える中国経済の懸念が消えてない
これらの要因が下げを誘うような形になると、
一旦観察するスタンスに回るようにするのがよいでしょう。
持ち合いから離れはっきりしたトレンドの前兆が現れる前までは
下落基調になると利益の確定を速める、
取引数を少なくするなどのスタンスを崩さないことです。
また権利落ち日を過ぎたことで、買いが集まった銘柄などには
利益確定による大幅な下落が出ることもありますが、
トレンドとは関係ない一時的な動きなのでじっくり構えるようにしたいところです。