2014年6月23日の東京株式市場は小幅反発しました。
終値は前週末比19円86銭(0.13%)高い1万5369円28銭でした。
5ヶ月ぶりの高値を達成して、上昇トレンドの継続をみせてくれました。
前週末の米株式市場でNYダウ30種平均が
過去最高値を更新したことに加えて、
外国為替市場で円相場がやや円安で振れたことを反映して
朝方は買いで先行しました。
追い風として前場中ごろに発表された
6月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が
50を6カ月ぶりに上回ったこともあり、買い意欲を支えてくれました。
しかし先週末からささやかれている過熱感の高騰から
上値が重くなり、午後からは午前中の上昇分を打ち消して
下落する場面が多くなりました。
上昇トレンドには間違いありませんが、
戻り売りが待ち構えている価格帯に近づいて来ており、
これからは戻り売りの調整をこなしながら上値の更新を模索する動きになります。
過熱の警戒心からすぐ相場の動きに反応する神経質な動きを
折込ながらこなしていくので、少し深いところに損失限定をおきながら
じっくり構えていく動きが必要になります。
東証1部の売買代金は概算で1兆8216億円で
活況の目安となる2兆円を3営業日ぶりに下回りました。
売買高は19億6016万株、
東証1部の値上がり銘柄数は929、値下がり銘柄数は715、
変わらずは171でした。
先週末は“2日連続で売買代金が2兆円を上回るのは4月上旬以来となるなど
売買の活発化を伴いながら、トレンドが発生する望ましい動きになっています。“
と解説しましたが、再び2兆円を割り込んでいるので、
一段の出来高が欲しいところですね。
テクニカル的には2013年12月の高値16,320円から
2014年4月の安値13,885円までの下落において、
フィボナッチで61.8%戻しの位置まで来ています。
(添付のフィボナッチ分析チャートを参照してください)
50%戻しの際は38.2%まで調整した後、上昇に転じたので、
その動きを考慮すると50%の15,100円台までの調整は考えられます。
それをこなしながら上を目指していくと次の目標は15,740円付近になります。
■各市場の動き
日経:15,369.28 +19.86 23日
NYダウ(ドル) :16,947.08 +25.62 20日
ドル/円:101.88 – .90 -0.03円高 23日