2014年7月22日の東京株式市場は3連休明けで反発しました。
終値は前週末18日と比べ127円57銭(0.8%)高の1万5343円28銭でした。
4日ぶりに1万5400円台を回復しました。
18日と日本が休みだった前日の米株式相場で
地政学的リスクが反映した下落が一服したことや
先週の大きな下落から自立反発が入るタイミングであることを受け、
買いが先行しました。
円相場が円安・ドル高に振れることや
アジア市場全体が上昇したことを受け、
午後になると上げ幅を拡大して176円を超える上昇幅を記録しましたが、
上値では早速利益確定の動きが出て、
引けにかけて上昇幅を縮小させてきました。
久しぶりの1万5400円台回復でしたが、
市場は相変わらずレンジ相場の中にあり、
決算の発表が山場を過ぎ、日本の経済が底堅いことを確認するまでには
このまま持ち合いが続く可能性があります。
もちろん決算発表が思わしくない結果だと、
反対へのぶれも十分想定されます。
東証1部の売買代金は概算で1兆7970億円で、
売買高は23億751万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1460(全体の8割)、
値下がり銘柄数は270、変わらずは86でした。
テクニカル的には15,000円台から前回の下げの61.8%戻りまで
15,500円台の中で推移する動きに変わりはなし。
決算発表が一服してから方向性が出るポイントに注目です。
本日特筆することは、日本の証券市場に新たな試みがスタートしたということです。
本日の株価表示をみて、一部の銘柄にびっくりされた方もいらっしゃることと思います。
取引を活性化させる目的でTOPIX100を構成する
一部の銘柄に小数点以下の株価が導入されて始めて運用されました。
銘柄によっては売買代金が数倍に増えるなど、
取引の活性化に成功しているように見えますが、
一日だけで売買量の増加がこれに起因しているとは判断できないことや
別の銘柄ではほとんど影響が見られなかったことを踏まえると
より長い期間での検証が必要でしょう。
市場全体の影響は限定的でした。
無駄に取引量が増えて、東証のシステムがダウンしましたのような
寒い話にならないことを祈ります。
小数点以下の株価が導入された銘柄と取引量の変化例
8411 みずほ 売買高4倍増加
8406 三菱東京UFJ 売買高20%増加
6758 ソニー 売買高横ばい
6301 コマツ 売買高減少
6502 東芝 売買高横ばい
■各市場の動き
日経:15,343.28 +127.57 22日
NYダウ(ドル) :17,051.73 -48.45 21日
ドル/円:101.47 – .50 +0.07円安 22日