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2014年8月11日日経概況

2014年8月11日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前週末比352円15銭(2.38%)高い1万5130円52銭でした。
先週末に割り込んだ15,000円台を1日だけで
取り戻して、回復しました。

上げ幅としては今年6番目の大きさです。
この戻り上昇の原因としては
①先週末の454円安だったこともあり、自律反発狙いの買いが待っていたこと
②ウクライナをめぐる地政学的リスクが後退したこと
③イラクへの空爆を承認し、米国による「イスラム国」への空爆が開始され
むしろ行動が明確になることによる「すっきり感」
④これを受けて週末の米国市場が大幅に反発したこと
⑤先週末の暴落をみた政府がGPIFの国内株式上限撤廃を明確にするニュースを
作り出すことで市場に介入したことが複合的に作用し
投資家心理を改善させました。

しかし、これは「上昇」の始まりというにはまだ無理があります。
本格的な上昇をリードするような材料が不足する中、
地政学的リスクはまだ払拭されたわけではなく、
いつでも波乱要因として顕在化される要因になります。
また、企業の業績が底堅い内容をみせてはいるものの
国内の景況感にもはまだ不透明感があるのも懸念材料で
13日発表予定の4-6月期実質GDPの結果によって大きく動く可能性があります。

テクニカル的にみると15,000円台に戻ってきて、
前回の三角持ち合いの下に当たる15,300円を目指す動きになっています。
ダマシが下降を加速させたことで、戻りには少し時間を要する
展開になることと予想されます。

東証1部の売買代金は概算で1兆8608億円、
4営業日ぶりに2兆円を割り込み、薄商いに戻ってしまいました。
売買高は18億7491万株で、
東証1部の値上がり銘柄数は全体の91%にあたる1654、
値下がり銘柄数は138、変わらずは25でした。

■各市場の動き
日経:15,130.52 +352.15 11日
NYダウ(ドル): 16,553.93 +185.66 8日
ドル/円:102.02 – .04 +0.33円安 11日

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