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2014年8月12日日経概況

2014年8月12日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前日比30円79銭(0.20%)高の1万5161円31銭でした。

地政学的リスクに関する過度な警戒感が後退したことで、
欧米市場が前日上昇したことで朝方は買いが先行して始まりました。
しかし、積極的な買いを誘うような新しい材料が不足する中
午後になると先物にまとまった売りが出て下げに転じる場面もあるなど
始終方向感の欠ける展開になりました。

方向感がない相場の特徴を反映して、材料の出た銘柄と業種に関心は高まり、
ネットゲーム系の銘柄に商いが集中しました。
スマホアプリ「合体RPG 魔女のニーナとツチクレの戦士」の
iOS版の配信を開始したことが材料になったコロプラ(3639)は
東証1部の売買代金首位の商い1728億円で、
2位のソフトバンクの3倍を超える勢いを見せました。

市場全体としては明確な上昇の勢いが見当たらない中、
明日に控えている4~6月期の国内総生産(GDP)速報値発表で
模様身ムードがさらに強くなりました。
好業績銘柄やネットゲーム系の押上げだけでは相場全体をリードするには
限界があり、売買高が膨らまないので積極的なリスクオンムードが広がって
いないのが現状です。

東証1部の売買代金は概算で1兆6180億円で、
昨日よりも減少し、2兆円を2日連続で下回りました。
売買高は16億1823万株で、東証1部の値上がり銘柄数は1017、
値下がり銘柄数は662、変わらずは138でした。

テクニカル的は15,200円まで押し上げる場面がありましたが
一目均衡表の上雲で雲上限(先行スパン1)が上値抵抗に
代わってしまっていることが観察されます。
高値付近では今まで支えになっていた転換線と基準線が抵抗になり
頭を抑えていることで、昨日予想したとおり、戻りには相当な時間と
エネルギーが必要な形をしています。
ボリンジャーバンドの-2σから中に入って来たけど、すべてのバンドが
下向いており、このままだと25日線が上値を抑える格好になります。
上値付近での急変に注意したいところです。

■各市場の動き
日経:5,161.31 +30.79 12日 大引
NYダウ(ドル) :16,569.98 +16.05 11日
ドル/円:102.27 – .30 +0.18円安 12日
2014年8月12日日経Daily

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