2014年8月25日の東京株式市場は反発して上昇しました。
終値は前週末比74円06銭(0.48%)高い1万5613円25銭でした。
上昇を牽引した要因は円安でした。
外国為替市場で1ドル=104円付近で、
約7カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けて、
円安基調を維持したことが株価の上昇材料となりました。
先週末全世界の注目を集めた
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演は
利上げするかも知れないし、しないかもよ、的な中立的な発言で
市場の波乱要因にはなりませんでした。
それを受けNY株式市場はまちまちな動きで、
NYダウは38.27ドル安の17001.22ドル、
ナスダックは6.45ポイント高の4538.55で取引を終了して
日本市場に大きな材料を提供するにはいたっておりません。
全体的に「不思議な上昇」と呼ぶべき上昇ムードは続いていますが
売買高が伴わないので、力強い上昇にはならない状況です。
それを反映して市場の資金は中小型の方に流れています。
東京2部が4031.77を付けて年初来高値を更新、
売買代金も735億円と前週末から85%増と大幅に増えました。
東証1部の売買代金は概算で1兆4103億円と
活況の目安となる2兆円を11日連続で下回っています。
売買高は15億6383万株で、東証1部の値上がり銘柄数は1162、
値下がり銘柄数は499、変わらずは157でした。
テクニカル的には先週末のキャンドルに包まれる持ち合いで
先週末の高値に近づくと見事に止まる動きをみせています。
一目均衡表では相変わらず三役好転が続いていますが、
売買高を伴う上昇で一回ほどの起爆剤が欲しい相場です。
ウクライナの情勢が再び緊迫化する方向ですので、
急落には十分注意して保有銘柄に関してはあらかじめ損切りの設定を
怠らないようにしましょう。
■各市場の動き
日経:15,613.25 +74.06 25日
NYダウ(ドル) :17,001.22 -38.27 22日
ドル/円:104.13 – .16 +0.37円安 25日