2014年9月9日の東京株式市場は小幅に続伸しました。
終値は前日比44円04銭(0.28%)高の1万5749円15銭でした。
本日も朝天井、引けにかけて上値が重く、
持ち合いの領域から抜け出せていません。
前日のNY株式相場はまちまちで、ダウは25.94ドル安の17111.42、
ナスダックは9.39ポイント高の4592.29で引けました。
材料になったのは為替市場で進む円安傾向で、
円相場が1ドル=106円台前半と約5年11カ月ぶりの
安値水準に下落したことを受け、
90円以上買い先行で始まりました。
しかし、逆にいえば、円安しか明確な材料はなく、
上昇が幅が大きくなると、上値を追う動きよりは
利益確定の動きが強く、徐々にさげ、
本日の安値で引けました。
様子見ムードが強い相場雰囲気を反映して、
個別銘柄への物色意欲が強く、取引が偏る傾向が強くなっています。
例えば、アリババ関連期待であげているソフトバンク1銘柄だけで
日経を40円引き上げています。
これだけの円安でも上値が重いのは
週末のSQ清算を控えての様子見ムードに加えて
下方修正されたGDPなど、冴えない国内経済指標の影響が色濃く現れているからです。
市場全体で様子見ムードが強いので、
材料の出た個別銘柄の中で自分に合うパターンの銘柄をピックアップし
押し目を拾う動きが今週の過ごし方に適しているでしょう。
東証1部の売買代金は概算で1兆7629億円で
2兆円を下回ることには変わりありませんが、前日よりは増えてきました。
売買高は18億9690万株で、東証1部の値上がり銘柄数は660、
値下がり銘柄数は1017、変わらずは146でした。
テクニカル的には上昇はしているものの、
あくまでも先週末のキャンドルに2日連続囲まれ、
持ち合いの様子を強めています。
15,800円の壁が強く意識されつつありながら
上値が抑えられる動きが続きそうです。
次のステージに進むにはこの壁を一回抜け出す必要があります。
■各市場の動き
日経:15,749.15 +44.04 9日
NYダウ(ドル) :17,111.42 -25.94 8日
ドル/円:106.30 – .32 +1.18円安 9日