2014年9月30日の東京株式市場は反落しました。
終値は前日比137円12銭(0.84%)安の1万6173円52銭でした。
香港で広がる民主化を求めるデモが激化して、
地政学的リスクを意識した米株式市場が下落しました。
NYダウが前日比41.93ドル安の1万7071.22ドル、
ナスダック総合指数が6.34ポイント安の4505.85ポイントで
両方とも下落して引けました。
その流れをうけ、日経は50円安くスタートし、
朝方に発表された国内の経済指標が市場予想を下回る内容だった
ことで投資家心理が一段と冷えこみました。
下げ幅を拡大して251円まで下げる場面がありましたが、
下値では押し目買いが入り、下げ幅を縮小、
137円安で本日の取引を終えました。
月末の要因と、地政学的リスクなどの要因を考慮すると
驚くほどの下げとは判断されず、
むしろ押し目買いはしっかり入ることから
先に対する悲観は持たなくてもよいと考えられます。
また明日予定されている日銀の9月の企業短期経済観測調査(短期)、
週末の米雇用統計などのイベントを前に様子見ムードが強く、
無題に乱高下を繰り返している側面はあります。
注目のイベントをこなし、主要企業の第2四半期決算発表が
本格化しながら上方修正が発表されると、
本来のトレンドを回復すると判断できます。
東証1部の売買代金は概算で2兆2798億円で、
活況の目安になる2兆円を回復しましたが、月末要因が大きいと見られます。
売買高は23億3895万株で、東証1部の値下がり銘柄数は1378、
値上がり銘柄数は357、変わらずは88でした。
テクニカル的には先週空をあけて上がってきた
16,100円ー16,250円のレンジの中に納まる持ち合い中。
終値で1σあたりを押してきているので、今週は調整が続く可能性があります。
現在のレンジで下抜かず、戻ってくるかを確認するのが
次のポイントになります。
■各市場の動き
日経:16,173.52 -137.12 30日
NYダウ(ドル) :17,071.22 -41.93 29日
ドル/円:109.40 – .42 -0.20円高 30日