2014年10月2日の東京株式市場は全面安で大幅続落しました。
終値は前日比420円26銭(2.61%)安の1万5661円99銭でした。
前日の米国市場が大幅に下落したこと、
為替相場で円安基調が一服したことを受けて、
朝から売りが先行して始まりました。
大きな上昇材料はない中、
先高に関する期待が薄れることで
投資家がリスクを回避する動きを強め
押し目を拾う動きも見られませんでした。
午後になると先物に売りが膨らみ、
下げを加速させ、
下げによってプログラム売買には下げのロジックが働き、
下げが下げを呼ぶ動きが加速しました。
直近レンジの支えとして認識されていた
16,100円台をあっさりと下抜き、
大きな調整を強いられる局面に入っています。
円安・株高を政策基盤としてきた安部政権にとっては
次の市場介入策を考える時期ですが、
実体が伴わない「不思議なデフレ脱却」が踊り場を迎える中
そろそろ打つ手が限界に達している気がします。
今日の下げで買いで保有していた多くの銘柄は
ロスカットを強いられることになったと思いますが、
相場は一生続きます。
取り戻せるのでロスカットポイントは絶対守ってください。
市場の状況が好ましくない際は、
「やらないも相場」です。
「やらない選択ができる」のが個人投資家の強みです。
東証1部の売買代金は概算で2兆5939億円で、
2兆円を3日連続で上回りましたが、
リスク回避の大量脱出によるものなので嬉しい活況ではありません。
売買高は26億6102万株で、東証1部の値下がり銘柄が97%、
値上がり銘柄は2%の迷いのない暴落相場でした。
テクニカル的には先週空をあけて上がってきた
16,100円ー16,250円のレンジの中で、レンジの下にぬけており、
抵抗になるだとうと思われて線が崩れました。
一目では、転換線の下にぬけており、
再びトレンドを戻すには時間がかかる形になっています。
■各市場の動き
日経:15,661.99 -91.27 2日
NYダウ(ドル): 16,804.71 -238.19 1日
ドル/円:108.66 – .68 -1.18円高 2日