2014年10月30日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前日比104円29銭(0.67%)高の1万5658円20銭でした。
1万5,600円台を回復すると同時に
高値圏で引けることで、相場の力強さを印象づける1日でした。
直近の大きな材料になっていた
前日の米連邦準備理事会(FRB)は、
量的金融緩和第3弾(QE3)の終了を決め
ゼロ金利は相当期間維持するとの声明文が出されました。
市場の予想通りとなったこれを受け、大きな影響は与えず、
好調な主要企業決算が好感されて買い先行で始まりましたが、
方向感の動きに始終、下落に転じたあとは、
下げ幅を縮小しながら引けました。
NY市場は小幅の下落で、ダウ30平均は31.44ドル安の16974.31、
ナスダックは15.07ポイント安の4549.23で引けました。
日本市場はFOMCの声明結果を受け、
ドル・円相場で円安が進行したことが好感され、
主力株を中心に買いが先行、44円高く始まりました。
1ドル=109円近辺の円安基調を背景に、後場は上げ幅を拡大しながら
午後2時29分には147円13銭高の1万5701円04銭と、
1万5,700円台にのせる場面もありましたが、
引けにかけて上げ幅を縮小させました。
昨日は分岐点になるような位置にあると解説しましたが、
力強く、上に向かってぬけてきました。
当分この調子を維持したいところですが、
早速明日は月末で金曜日というアノマリーで
まずは目先の利益を確定する動きが想定されます。
しっかり利益は確保しながら上値を追っていく姿勢が必要です。
東証1部の売買代金は概算で2兆7740億円の大商いで、
商いの増加を伴う望ましい上昇の形を続けています。
売買高は27億9585万株で、東証1部の値上がり銘柄数は917、
値下がりは806、変わらずは109でした。
テクニカル的には
25日線と75日線がデッドクロスした日に
そのポイントを飛び出す奇妙な形となり、
1万5,600円に落ち着いてきました。
気になるポイントは5月21日、8月8日、10月9日を結ぶ
パーティションの下まで戻ってきて、
このパーティションが壁として、上値を抑えるかの確認です。
■各市場の動き
日経:15,658.20 +104.29 30日
NYダウ(ドル): 16,974.31 -31.44 29日
ドル/円:109.09 – .11 +1.02円安 30日