2014年11月04日の東京株式市場は大幅に4日続伸しました。
終値は前週末に比べ448円71銭(2.73%)高い1万6862円47銭でした。
一次1万7,000円台にのせる場面も見られるなど、
2007年11月1日以来、約7年ぶりの高値をつけました。
6年ぶり、7年ぶりという歴史的な大相場が続いています。
前週に日銀が追加の金融緩和を決めたことをきっかけに、
日本が世界の株式市場をひっぱる珍しい光景が見られました。
日経の大きな上昇後、ニューヨークがその影響を受け、
最高値を再び更新してくる動きに続き、昨日はまちまちな動きでした。
外国為替市場では連休の間に凄まじい円安が進み、
1ドル=114円台まで円安・ドル高が進行しました。
その流れを素直に受け入れ、
トヨタを始めとする輸出関連株が買われ、
すべての業種に広がりました。
売買代金は持たざるリスクを意識した外資系の旺盛な買いと
個人の利益確定が混ざり合い、
大きな伸びをみせています。
取引高が増えながら、株価も上がっていく望ましい動きです。
基本は上げ目線で、積極的に買いを進める相場ですが、
短期の急激なあげに対する調整はそろそろ合って
いいタイミングです。
利益確定ポイントにきているものはきちんと利益を確保しながら、
調整をこなして、継続する上昇についていく
戦略が良いでしょう。
東証1部の売買代金は概算で5兆4304億円で、
2013年5月23日、日経平均が急落した以来、
約1年5カ月ぶりの高水準でした。
売買高は52億898万株と、こちらも2013年5月24日以来
1年半ぶりの多さでした。
東証1部の値上がり銘柄数は全体の65%にあたる1198、
値下がりは563、変わらずは72でした。
テクニカル的には
すべての指標を抜け出すスプラッシュ状態ですが、
25日移動平均線からの乖離率は8.64と、2013年5月22日の10.06に比べると
まだ過熱感がない不思議な盛り上がりです。
一時700円を超える上昇相場から、利益確定に押し戻された形なので、
上髭が長い反転のサインとなるローソクになりました。
形としては短期的な上げからくる調整が入って十分なタイミングと形ですが、
長期的に上昇傾向という先高観に変更はありません。
■各市場の動き
日経:16,862.47 +448.71 4日
NYダウ(ドル) :17,366.24 -24.28 3日
ドル/円:113.64 – .66 +2.42円安 4日