2014年11月11日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前日比343円58銭(2.05%)高の1万7124円11銭でした。
昨日の反落で短期間の急騰による利益確定が出ることで、
過熱感を解消した後は
2007年10月18日以来、7年1カ月ぶりに
1万7000円台を回復してきました。
前日の米国市場は上昇して、NYダウ平均は39.81ドル高の17613.74、
ナスダックは19.08ポイント高の4651.62で引けました。
連日の過去最高値更新で朝方は利益確定売りが出ましたが、
業績好調のヘルスケアなどが上値を引っ張り、
S&P500も最高値を更新してきました。
米国株の好調や、為替相場の円安流れを引き継ぎ、
日本株も90円台の上昇で始まりました。
調整局面の色が強いと認識され、上値は1万7,000円当たりが
上値の壁になると予想していましたが、
1万7,000円を超える大幅な上昇でした。
特段上げていく材料がない中、市場の上昇を牽引しているのは
心理的な側面が大きいといえます。
東証1部の売買代金は概算で2兆5474億円で
昨日と同じくらいの商いでした。
売買高は24億1255万株で、東証1部の値上がり銘柄数は1139で全体の6割以上、
値下がりは573、変わらずは121でした。
テクニカル的には一週間の持ち合いを抜けだした形ですが、
11月4日の高値に並んだレベルということで、
完全にトレンドの転換とは言い切れない状況です。
今日の上昇でRSIは再び80を超え、
サイコロジカルラインも75に張り付いたまま、
過熱感を出しています。
相場が強いときはすべてのテクニカル指標が頼りにならないことを
念頭に入れ、明確な下げ転換のサインが出るまでは
買い目線を維持したところです。
■各市場の動き
日経:16,780.53 -99.85 10日
NYダウ(ドル) 17,573.93 +19.46 7日
ドル/円:114.10 – .16 -1.17円高