2014年11月20日の東京株式市場は小幅の上昇になりました。
終値は前日比12円11銭(0.07%)高の1万7300円86銭でした。
始終上と下が交差する方向感のない展開になりました。
前日の米国市場は小幅の下落、
ダウ平均は2.09ドル安の17685.73、
ナスダックは26.73ポイント安の4675.71で引けました。
為替相場では円が118円台に突入、
7年3ヶ月ぶりの安値になりました。
円安を素直に反映するトヨタやマツダなどの輸出関連株が
買われましたが、午前発表のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が
「50」ちょうどまで低下した結果を受け、
相場の重荷になりました。
急速に進む円安傾向にも関わらず株価への影響が限定的なのは、
株式市場がすでに過熱状態にあるとの認識と、
急速すぎる円安の副作用が心配されることが複合的に現れるのが
原因だと考えられます。
円安の副作用とは輸出産業とは逆に、絶対的に輸入に依存している
エネルギーや資材の高騰により、関連産業に影響を及ぼすことを意味します。
しかし、日本の市場において円安が市場の材料としてより大きいのは間違いないので、
当分は先高観の維持で、サインが出るものは積極的に取り組んでいく
スタンスを維持しましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆2439億円で、
11月10日以来、10営業日ぶりに2兆5000億円を下回りました。
売買高は24億5324万株で、東証1部の値上がり銘柄数は788、
値下がりは883、変わらずは163銘柄でした。
テクニカル的には直近の持ち合い圏でぬけだせてない状態で、
キャンドルも昨日のキャンドルに包まれる持ち合いの格好になりました。
テクニカル分析としては上にも下にもいける形ですが、
少し調整した後は、再び上を目指す先高観の方が強いとみていいでしょう。
■各市場の動き
日経:17,300.86 +12.11 20日
NYダウ(ドル): 17,685.73 -2.09 19日
ドル/円:118.57 – .60 +1.21円安 20日