2015年1月16日の東京株式市場は大幅に下落しました。
終値は前日比244円54銭(1.43%)安の1万6864円16銭でした。
週末要因に加え、米国市場の株安など外部環境の悪化でから
売られましたが、ひけにかけて下げ幅を縮小させる動きになりました。
米國株式市場は続落して、NYダウ30種平均は−106ドルの17,320ドル、
NASDAQ総合指数は−68.50ポイントの4,570.82ポイントで終了しました。
昨日発表された大手米銀の決算が思わしくないことが、
市場の重しとなりました。
バンク・オブ・アメリカは第4・四半期決算で純利益が14%減少、
シティグループも大幅減益決算を発表し、3.7%の暴落になりました。
日本市場は軟調な米国の動きと、スイスフランの急騰を受けた
円高の進行によって売りが先行しました。
日経平均株価は−296円で始まり、
寄付き後も売り優勢の動きは続き、下げ幅を拡大した後
前場を−480円 で終えました。
しかし後場に入ると押し目買いが入り、下げ幅を縮小、
−244円で取引を終えました。
押し目買いが入ったものの、市場関係者が気にしていた
直近の安値(12月17日の 16,672円)をひげで割れたことが
大きな懸念材料として残ります。
終値でその安値を超えてきましたが、
チャート的に安値を一回割ったというのは大きな負担としてのしかかります。
しかし本日の下げはスイスフランの歴史的な変動性という
明確な原因があるので、一時的な材料として終わる可能性は高いです。
ここまでの流れでまとめると、来週早々はさらに一段さげて
75日線を割る動きをみせてから底を形成、
その後反動に向かう形になるシナリオを立てることができます。
戦略としては、保持しているものは激しく動く間はじっくり構えて、
調整がさらに続くようだったら、間違いなくロスを限定しておくことです。
東証1部の売買代金は概算で2兆7143億円で、
変動性の高い相場で、取引が膨らんでいます。
売買高は27億1228万株で、
東証1部の値下がり銘柄数は1615と、全体の9割近く、
値上がりは206、変わらずは39銘柄でした。
波乱含みの一週間になりましたが、
昨日の上昇分を打ち消したくらいの動きなので、
落ち着いて対処しましょう。
一週間お疲れ様でした。今週の投資を振り返りながら
ゆっくり週末を過ごしてまた元気な姿でお会いしましょう。
■各市場の動き
日経:16,864.16 -244.54 16日
NYダウ(ドル): 17,320.71 -106.38 15日 16:31
ドル/円:116.56 – .58 -1.10円高 16日