2015年2月13日の東京株式市場は反落しました。
終値は前日比66円36銭(0.37%)安の1万7913円36銭でした。
前日の大幅な上昇を受け、目先の利益をひとまず確保しておく
売りが広がりましたが、下値は限定されました。
前日の米国市場は大幅な反発を見せました。
ウクライナ東部で停戦が合意されることで
地政学リスクが後退、運用リスクを取る動きが広がりました。
ダウ 30種平均は前日比110ドル24セント(0.6%)高の1万7972ドル38セント、
ナスダック総合株価指数は前日比56.431ポイント(1.2%)高の4857.612で
取引を終えました。
ナスダックは2000年3月27日以来の高値で実に14年ぶりの高値を更新したことで、
日米ともに歴史的な相場のど真ん中にいます。
日本市場は米国市場の動きを引き継ぐことができず、
売りが先行して始まりました。
日本の下げを主導したのは4つの要因です。
①前日の大幅な上昇に伴う利益確保のための売り
②週末の前に利益を確保しておく売り
③前日の大幅な円安が一服し、1円以上の円高が進行
④翌週の月曜日はニューヨーク相場が休場
いずれも大きな下落を引き起こすような要因ではなく、
暴騰の後の週末には当然起こりうる動きと言えます。
急激な円高の進行と、上昇の後の下落幅として考える場合は
むしろ底堅さを印象づける動きです。
多くの銘柄がすでに手を出すのは難しいと思われる位置にある中、
資金の目先は出遅れている銘柄に向かっています。
特に出遅れが堅調な銀行・証券の上げが目立ちました。
テクニカル的には昨日のローソクから高値と安値を切り下げる
下落の形を演出、来週開けも本日の安値を切り下げるようなら
短期の調整があることを示唆しています。
特にここで空をあけて下げていくと、天井圏でローソクが取り残される
アイランドリバーサルを形成して、スピードの早い調整を招く恐れがあります。
東証1部の売買代金は概算で2兆6868億円で
昨日の3 兆円越えから、商いは薄くなっています。
売買高は25億6223万株で、東証1部の値下がり銘柄数は911、
値上がり銘柄数は812、変わらずは139で、
値上がり、値下がりが同じくらいの比率であることからも
下値の固さが読み取れます。
翌週の注目材料は月曜日に発表されるGDPで
内需株の動きを左右する要因になります。
今週も楽しい相場でした。
週末はゆっくり休んで、元気な姿で来週再会しましょう。
お疲れ様でした。
■各市場の動き
日経:17,913.36 -66.36 13日
NYダウ(ドル) :17,972.38 +110.24 12日
ドル/円:118.71 – .74 -1.56円高 13日