2015年3月5日の東京株式市場は3日ぶりに反発しました。
終値は前日比48円24銭(0.26%)高の1万8751円84銭でした。
前日の大きな下落の反動を含め、良好な企業業績、
海外勢の買いが入ってくる株式需給環境などが相場の支えになりました。
前営業日の米高株式市場は利益確定で続落しました。
NYダウ30種平均は前日比106ドル47セント(0.6%)安の
1万8096ドル90セント、
ナスダック総合指数も続落して
12.760ポイント(0.3%)安の4967.141で取引を終えました。
直近の指標が高値圏で維持していたことで
利益確定の動きが続いていることが下落の要因となりました。
日本市場は難聴な米国市場の動きを受けて売りが先行して始まりましたが、
明確な材料なしに上下繰り返しながらもみ合う
方向感のない展開が続きました。
前場を反発で終えた後、後場からは前場の終値を挟んでの動きが続き、
下値ではしっかり押し目買いが入る直近の雰囲気を反映して
小幅上昇して終了しました。
週初に予想した通り、今週は明日の雇用統計発表まで
様子見ムードが続いた後、雇用統計の結果を反映した
米国市場の動きを睨みながら来週以降の動きをさぐる展開になります。
方向感のない相場が続く場合は、個別の材料物色を徹底するか、
保有しているものが明確なサインを出さない限りは
ゆっくり構えて保有を続ける戦略が有効でしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆1555億円
売買高は18億2465万株で、今年最低の商いを記録、
様子見ムードの強さを伺わせます。
東証1部の値上がり銘柄数は927 、
値下がりは794、変わらずは139でした。
テクニカル的には引き続き一目均衡表の転換線に注目。
転換線をタッチする瞬間に戻っていき、
支えとして働いていた昨日に続き、今日も転換線を支えにして
上値では昨日割り込んだ5日移動平均線が抵抗になっています。
二つの線に挟まれた動きは5日移動平均線を上に再びぬけてくるかが
明日からのチェックポイントになります。
一目均衡表上の三役好転は引き続き成立中なので、
積極的に下値を売り込む動きもなりにくいと考えられます。
■各市場の動き
日経: 18,751.84 +48.24 5日
NYダウ(ドル) : 18,096.90 -106.47 4日
ドル/円: 120.20 – .22 +0.54円安 5日