2015年3月16日の東京株式市場は4日ぶりに小幅反落しました。
終値は前週末比8円19銭(0.04%)安の1万9246円06銭でした。
短期的な加熱ムードで一回くらい休んでいく心理と
重要なイベントを控えての様子見ムードが方向感にかけた展開を見せました。
しかし、前週末米国市場の大きな下落から考えれば、
8円の下げ幅はむしろよく守ったといえるでしょう。
前週末の米国市場は大幅な反落になりました。
NYダウ30種平均は145ドル91セント(0.8%)安の1万7749ドル31セント、
ナスダック総合指数も反落して
前日比21.532ポイント(0.4%)安の4871.758で取引を終えました。
量的緩和が続くユーロに対してドルが12円ぶりの高値を記録したことから
海外事業の売上比率が高い米企業の業績に対する懸念で売りが広がりました。
添付のユーロ:ドルのチャート参照
日本市場は 米国市場の動きを弱く引き継ぎ、
8円安で始まりましたが、日本株への先高感が強いなか、
底固い動きをみせ、100円近く上昇する動きも見られましたが、
主要なイベントを控えての様子見ムードが広がり、
寄り付きと同じ幅の8円台に戻って引けました。
今週の主要イベントは
17日:日銀の金融政策決定会合
17日—18日:FOMC(米連邦公開市場委員会 )
日米両方に控えています。
また市場を牽引する材料になるのは、18日に一斉回答日となる
今春闘のベア回答額です。
先週に引き続き、過去最大が見込まれる思惑が現実になり、
後半にかけて市場をリードする材料になる可能性が高いと判断できます。
本日のような小幅調整は
前週だけで588円高を記録しことで、
当然あってしかるべき調整だと言えます。
しかし、ジョンの見方としては今週の調整一巡後、
再び上値をを切り上げていく展開になる可能性が高いと判断しています。
テクニカル的には高値圏で寄り付きと引けがほぼ一緒である
十字架のローソクを形成、
下に切下げない限りはしばらく持ち合う形になっています。
持ち合いはあるものの、
上昇トレンドの典型的な形をしており、
少し下げるとすぐ押し目を拾う動きが広がることが予想されます。
東証1部の売買代金は概算で2兆4517億円、
売買高は19億7710万株でした。
下げたにも関わらず東証1部の値下がり銘柄数は790、値上がりが955で、
値上がりの方が多くありました。
変わらずは123銘柄でした。
■各市場の動き
日経: 19,254.25 +263.14 13日
NYダウ(ドル): 17,895.22 +259.83 12日
ドル/円: 121.32 – .34 +0.31円安 13日