2015年4月16日の東京株式市場は小幅反発しました。
終値は前日比16円01銭(0.08%)高い1万9885円77でした。
欧米市場は上昇して、上げを牽引しましたが、
円高ドル安の進行により引け直前までは下げで維持、
引けにかけて上昇に転じる方向感のない展開が続きました。
しかし、まだ底が固いという印象は強く残しました。
前日の米国株式市場は上昇しました。
NYダウ30種平均は続伸して、
前日比75ドル91セント(0.4%)高の1万8112ドル61セント、
ナスダック総合指数は反発して
前日比33.732ポイント(0.7%)高の5011.019で取引を終えました。
3週間ぶりの5,000ポイント台回復です。
欧州の株高に加え、 米主要企業の決算発表が本格化すること
先物市場における原油高などが材料になり買いが進みました。
ダウ平均は上げ幅を一時123ドルまで広げる場面もありましたが、
引き締まって引けました。
日本市場は円高ドル安の基調を嫌気して、
売りが先行して始まりました。
輸出関連株を中心に幅広い業種で売りが先行して、
売りが一巡してからは下値で買いが支える形になり、
急速に下げ幅を縮小、
最終的には上昇に転じてから引けました。
特段大きな材料がなく、持ち合う動きが続いていますが、
底値を大きく割り込むような動きは見られないことで、
先高観は依然と強いことを印象付ける相場です。
方向感のない1部の銘柄と対照的なのは
新興市場です。
ジャスダックが11日続伸、連日で年初来高値を更新しています。
また、マザーズも5日続伸で、昨日の解説通り、
中小型に注目するのが直近の得策として考えられます。
テクニカル的には始値から押し上げてくる陽線を形成、
転換線、25日移動平均線から乖離してから、戻ってくる動きが続いています。
直近の動きはトレンドが発生した際の典型的な動きで
(トレンドが発生すると基準線・転換線付近で支えになり、
元の上昇トレンドに戻ることを繰り返す)
両方の線が重なっているので、ここが次の支えの目安になります。
ここも抜けてくると、次は一目均衡表上の上雲がポイントになります。
見やすく大きいチャートは添付のチャートを参照してください。
決算を控えて、様子見の動きが続きますが、
次の方向性が見えて来る日は近い雰囲気です。
■各市場の動き
日経: 19,885.77 +16.01 16日
NYダウ(ドル) : 18,112.61 +75.91 15日
ドル/円: 119.31 – .34 -0.18円高 16日