2015年5月7日の
東京株式市場は反落しました。
終値は前週末比239円64銭(1.23%)安の1万9291円99銭でした。
4月1日以来、約1カ月ぶりの安値をつけました。
さえない米国市場の流れを引き継ぐと共に
雇用統計や英国総選挙など様子見要因が重なり、
2万円台達成の興奮から調整する動きが続きました。
みなさんゴールデンウイークは楽しく過ごしましたか?
本日より仕事に戻った方はまた元気に働いて投資しましょう。
まだ休み継続中の方は後悔しないくらい思いっきり遊んでくださいね。
では、今週は残り2 日ですが、元気よく行ってみましょうか。
日本が休みの間、米国市場は波乱含みの動きから
安値を切り下げる動きが堅調になってきました。
火に油を注ぐように米国のエレンFRB議長は
「今の米国株の水準は一般的に言うと、とても割高」と発言して
全世界の市場にアイスバケツを浴びせました。
流行りは終わったのに、今更アイスバケツは。
とはいうものの「バブルとは思わない」という見解を示しましたが
「とても割高」は「バブル」ではないの、じゃ「バブル」は何?と
ツッコミたいところですが、大人の立場として自粛しておきます。
その影響で米国市場は続落しました。
6日の ダウ工業株30種平均は続落、
終値は前日比86ドル22セント(0.5%)安の1万7841ドル98セント、
ナスダック総合指数も続落して
前日比19.683ポイント(0.4%)安の4919.644で取引を終えました。
市場の誰よりも強い影響力を持つ金融当局が
株価の割高に関して警戒を示し、
投資家心理を冷やしました。
ダウはテクニカル的にみても、中期の三角パターンを下に抜ける形をして
ここから早い切り返しをみせないと
先週予想した通り、時間のかかる調整を強いられそうです。
日本市場はさえない米国市場と外部環境の様子見要因が重なり
大きく下げて始まりました。
前営業日の終値から下げて始まり、
一時的に押し目を拾う動きにはなったものの
結局、終値をさらに押し下げる陰線引きになりました。
下げを主導した要因としては
1. 米国市場のさえない動き
2. 原油価格(WTI先物)が大幅に上昇
3. 明日の夜発表される米国の4月雇用統計を見極める様子見ムード
4. 思うほど伸びてない日本企業の決算結果
以上の要因が絡み合っていると考えられます。
米国経済の改善をシナリオにしている日本企業の業績は
ここにきて変調が現れる米国経済指標によって揺らいでいます。
4/30の今年最大の下げ幅から5/1は11円高とかろうじて自立反発したものの
本格的な回復にはまだ時間を必要としそうです。
テクニカル的にみると、ギャップ開けた陰線を形成、
先週から押し目として考えている
4/1安値(18927円)に向けて調整が続く可能性が高いですね。
上雲の先行スパーン1(雲の上限)1万9,230円付近では
支えになりそうですが、ここが抜けると
やはりテクニカル的にも難しい調整を強いられるでしょう。
■各市場の動き
日経: 19,291.99 -239.64 7日
NYダウ(ドル) : 17,841.98 -86.22 6日
ドル/円: 119.51 – .54 -0.27円高 7日