2015年5月11日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前週末比241円72銭(1.25%)高の1万9620円91銭でした。
市場予想にほぼ一致した結果となった米国雇用統計を受けて
大幅に伸びた 米国市場の動きと、
中国人民銀行が10日に追加利下げを決めたことなど、
外部環境の改善を受けて買いが集まりました。
先週末の米国市場は大きく上昇しました。
ダウ工業株30種平均が続伸して、
終値は前日比267ドル05セント(1.5%)高の1万8191ドル11セント、
ナスダック総合指数も続伸して
前日比58.004ポイント(1.2%)高の5003.549で取引を終えました。
ダウは3月3日以来、約2カ月ぶりの高水準でした。
8日夜に発表された4月の雇用統計は、
非農業部門の雇用者数が22万人程度の増加という市場予想に対して
前月から22万3000人増えて、ほぼ一致しました。
最近続いていた低調な経済指標の結果から一転、
先行きに対する不安がやや払拭されたことが相場を牽引しました。
日本市場は大幅に続伸した米国市場の雰囲気を引き継ぎ、
大きく上昇して始まりました。
上昇の要因となったことは
1. 米国経済に対する不安がやや和らいだ雇用統計の結果
2. 中国人民銀行が10日に追加利下げを決めたこと
3. テクニカル的に先週末に反発の可能性をみせるポジションにあった
この3つと考えることができます。
上昇銘柄数が1,309銘柄と東証1部の7割が上がるほど
幅広い銘柄に買いが集まり、
上昇幅は300円以上になる場面もありましたが、
高値付近では利益確定により上値が重くなり
引き締まって終わりました。
反発されるタイミングでしっかり反発してくれる
わかりやすい動きをしている日経ですが、
もう一度2万円付近で上値を押さえられると
当分はテクニカル的な抵抗線として意識されることが懸念点です。
もう一度2万円を超えてしっかり新興市場も伸びる動きが確認されることで
日本の景気 も真の「デフレ脱却」になれるのではないでしょうか。
テクニカル的には上雲の上限から支持され、
大きくギャップあけて上昇、しっかり陽線を作りにはいたってないので、
トレンドの継続性には懸念が残る形になりましたが、
明日もこの高値を抜けてあげていくことに期待したいタイミングですね。
先週末に懸念点として考えていた
「ここを割り込むと、1万9,000円割れも視野に入るなど
調整に時間がかかりそうです。」のような動きにはならなかったことが
当分の明るい材料でしょうか。
それ以外ではこれと言った材料が見当たらない状況なので、
そろそろ日銀など、政策側で次のミサイルを準備しても
いいタイミングではないでしょうか。
今後の戦略は、節目から切り返していく銘柄が多くみられるので、
テクニカル的にはピークを過ぎたとしても
トレンド転換を果たすものに関しては積極的に取り組んで
行きたいところです。
東証1部の売買代金は概算で2兆8468億円で、3兆円近くで順調
売買高は28億9377万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は460、変わらずは113、
値上がりが1,309銘柄でした。
■各市場の動き
日経: 19,620.91 +241.72 11日
NYダウ(ドル): 18,191.11 +267.05 8日 16:37
ドル/円: 119.95 – .98 -0.05円高 11日