2015年5月12日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前日比3円93銭(0.02%)高の1万9624円84銭でした。
前日の米国市場が安くなったことや、
前日に大きく上げた反動で反落して、1日中安値圏で推移しましたが、
押し目を拾う動きや日銀がETFを購入ことに期待した買いが入り
引け間際に上昇に転じて終わりました。
前日の米国市場は3営業日ぶりに反落しました。
ダウ工業株30種平均は
終値が前週末比85ドル94セント(0.5%)安の1万8105ドル17セント、
ナスダック総合指数も反落して
前週末比9.976ポイント(0.2%)安の4993.573で取引を終えました。
前週末の米雇用統計発表結果を受けて大幅に高くなった後の反動がきたこと、
ユーロ圏財務相会合において進展がなく
ギリシャ債務問題への懸念が強まったこと、
原油価格の下落でエネルギー株が下落したことで、
S&P500の全10業種が値下がりしました。
日本市場は前日に大きく上げた反動で目先の利益を確定しておく動きと
軟調な米国 市場の動きを引き継ぎ安く始まりました。
下げ幅を150円以上に拡大する場面もありましたが、
為替市場で円安の方に振れる流れが支えとなり、
下げ幅を縮小しました。
下げ幅が121円で前場を終えると、後場は小さい動きが続きました。
直近の動きを反映して、下げると日銀によるETF 買いが入るとの
思惑が広がると同時に、下値圏では押し目を拾う動きで
急速に下げ止まりました。
下落幅を縮めた後は引けにかけて、わずかな上昇に転じて終わりました。
上昇はしたものの取引時間中にはほとんど
マイナス圏に沈み、投資家心理は冷えていましたが、
かろうじて上昇になったことえでまだ
底固さは確認できたと言えます。
テクニカル的には昨日の高値と安値を切り下げ、
下ひげの長い陽線を形成、高値と安値を切り下げる下降になりました。
明日もこの動きが続くと、昨日の5/11に作られたギャップ埋めに
かかることになります。
このギャップが埋まると、昨日までの反動は幻に終わってしまう可能性もあります。
明日はもう一度反発していくことを期待しましょう。
■各市場の動き
日経: 19,624.84 +3.93 12日
NYダウ(ドル): 18,105.17 -85.94 11日
ドル/円: 120.00 – .01 +0.02円安 12日