2015年5月14日の東京株式市場は反落しました。
終値は前日比194円48銭(0.98%)安の1万9570円24銭でした。
昨日の上昇分を綺麗に消してくれました。
欧米に続いている長期金利の上昇など外部環境と
昨日まであげた分で発生した利益を早めにとっておく利益確定の動きで
再び1万9,500円台に戻りました。
前日の米国市場はほぼ動きなしでした。
ダウ工業株30種平均が3日続落で、
終値は前日比7ドル74セント(0.0%)安の1万8060ドル49セント、
一方、ナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発して
前日比5.502ポイント(0.1%)高の4981.691で取引を終えました。
明確な材料に欠ける中、相場は方向感ない動きが続きました。
実質的にはそこまで下げるような動きではありませんでしたが、
値嵩株の一つ化学大手デュポンが前日から約7%下げることで
一銘柄で指数を30ドルも引き下げました。
日本市場は方向感のない欧米市場の動きと
長期金利の上昇など、外部環境が悪化したことで、下げて始まりました。
もう一つの下げ要因は、為替の動きでした。
直近では改善が見られた
米国の経済指標に対し、5/13に発表された4月の米小売売上高は
市場予想を下回り、円高・ドル安が進行しました。
下げる場面ではいつも支えになっていた、日銀によるETF 買いに対する
期待も形成されず、下落幅を縮める場面は見られたものの
結局は昨日の上昇分をすべて打ち消す動きで終わりました。
昨日話した通り、東芝については慎重な見方が必要でした。
夜中23時、朝刊が間に合わない時間で
“過去数年にわたり500円ほど利益の嵩上げがある可能性“について言及しました。
昨日も何人かに相談をいただきましたが、
この状況でこの銘柄に手を出すとはギャンブル以外
なにものでもないので、ぐれぐれもまた相談しないで
忘れてください。
テクニカル的には昨日のローソクに囲まれる持ち合いの形を形成、
転換線と基準線がついにデッドクロスして、
三役好転が成立しなくなりました。
基準線、転換線と株価が入り交えているので、
テクニカル的な観点ではこの価格帯でもたもたする可能性が強い形です。
東証1部の売買代金は概算で2兆7762億円、
売買高は25億7484万株で昨日より商いは減ってきました。
東証1部の値下がり銘柄数は1301、
値上がり銘柄数は489、変わらずは92でした。
■各市場の動き
日経: 19,570.24 -194.48 14日
NYダウ(ドル): 18,060.49 -7.74 13日
ドル/円: 119.07 – .10 -0.75円高 14日