2015年5月28日の東京株式市場は10日続伸しました。
終値は前日比78円88銭(0.39%)高の2万551円46銭でした。
もう一つ大きな歴史が刻まれた日です。
10日続伸は1988年2月27からの10連勝以来、約27年3ヶ月ぶりです。
同時に15年ぶりの高値更新も 続けています。
終値で2万500円台の回復は2000年4月13日以来です。
欧米株高と為替市場の円安を受けて
朝方から買い先行で始まり、
目立った売り材料がない中、上昇して終わりました。
上昇の1つの要因は欧州株高。
ドイツ株式指数(DAX) は前日比146.00ポイント(1.26%)高の11771.13で全面高、
ロンドン株式相場もFTSE100種総合株価指数が前日 比84.34ポイント高の
7033.33で欧州株全体が上昇しました。
前日の米国市場も反発になりました。
ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発、
終値は前営業日比121ドル45セント(0.7%)高の1万8162ドル99セント、
ナスダック総合指数も3日ぶりに反発して
前営業日比73.842ポイント(1.5%)高の5106.593で取引を終えました。
①欧州株高を受けて投資家の期待が高まること
②前日までに大きく下げた反動で自立反発のタイミングにもなっていたこと
2つの要因で上昇して終わりました。
日本市場は欧州株高と為替相場の円安傾向を受けて、
朝方から上昇して始まりました。
外国為替市場で1ドル=124円台と、
約7年11カ月ぶりの円安・ドル高水準を記録したことで、
輸出関連など幅広い銘柄に買いが入りました。
後場の寄り付き後、午後1時前には182円高まで上昇する場面もありましたが、
直近の上昇に対して利益をとっておく売りが膨らみ、
上昇幅を縮めました。
急激に冷え込み、前日の終値近辺まで上げ幅を縮小する場面がありましたが、
引けにかけて再度強気になり、上昇で引けました。
現在の日経の動きをみればわかるように、
利益を確定して、調整に入るかと思いきや
すぐに戻してくる動きが多くの銘柄で観られます。
このような相場では、早めにトレンドが転換してくると
無駄に慎重にならずにのってみる勇気も必要です。
10連勝を突破することで数字的にも大きい意味がありますが、
ファンダメンタル以外に、心理的な買い安心感と焦りを与えるという
意味がより大きいと言えます。
10連勝という言葉で個人投資家は日本株に対する見方を変え、
持たざるリスクを意識した焦りで続々と参入してきています。
出来高をみると9連勝となった昨日から大きく伸びているのがわかります。
戦略は引き続き、一貫したものになります。
トレンドが続く限りは、そのまま。
トレンドの終了を確認することで利益を確定する戦略です。
テクニカル的には陰線を形成しましたが、
まだボリンジャーバンドの2σと1σの間を往来する
バンドウォーク中です。
これだけの上昇で、多くのテクニカル指標が買われ過ぎのサインを出していますが、
基本戦略をしっかりまもって利益を追求していきましょう。
東証1部の売買代金は3兆2639億円と
4月30日以来、ほぼ1カ月ぶりの3兆円超え、
売買高は 31億1908万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は901、
値下がりは841、変わらずは141でした。
■各市場の動き
日経: 20,551.46 +78.88 +0.39%
NYダウ(ドル): 18,162.99 +121.45 +0.67%
ドル(円): 123.65-68 +0.67円安 +0.54%