2015年6月8日の東京株式市場は小幅続落しました。
終値は前営業日比3円71銭(0.02%)安の2万0457円19銭でした。
ポジティブサプライズになった米国雇用統計の結果を受け、
早期の利上げが懸念された米国市場の動きと
各国で進んでいる金利上昇を受け、下げましたが、
引けにかけて、下げ幅を縮小させながら終わりました。
前営業日の米国市場はまちまちな動きでした。
ダウ工業株30種平均は続落、
終値は前営業日比56ドル12セント(0.3%)安の1万7849ドル46セント、
ナスダック総合指数は反発して
前営業日比9.333ポイント(0.2%)高の5068.458で取引を終えました。
金曜日の夜(日本時間)発表された
5月の米雇用統計が市場予想(非農業部門の雇用者数は前月比22万5000人 増加)に
対して、28万人増加のポジティブサプライズになりました。
この結果を受けて 9月の利上げ開始が現実味を浴びながら
再び認識されることで、売りを呼びました。
テクニカルて的には三角形のパターンを下にぬけたことで、
今週中に戻らない場合は、眺めの調整を余儀なくされる形です。
米国市場は軟調なものの、長期金利の上昇、利上げ観測の結果、
円安が進むことで日本市場は買いが先行して始まりました。
しかし、 上値を追いかけていくような材料が少ない中、
上値は重く、マイナス圏に沈みました。
米国経済の改善という材料よりは、
金利上昇に対する懸念が先立つ形として市場の反応は現れています。
一回マイナス圏に下がった後は、ずっと下落したままでしたが、
1-3月期のGDPが上昇修正されたと伝わることで、
値を戻して終わりました。
今週末は株価指数先物・オプション6月物の
特別清算指数(SQ)算出を控えていることから
様子見ムードが続くと思い、
日経の今週は弱含んだ持ち合いが続くと予想されます。
テクニカル的には、下ひげの長い陰線を形成、
先週火曜日以降、高値を少しずつ切り下げる
弱含んだ持ち合いがつづいています。
今週もすぐ上にいくような材料は少ない中、
この流れが続く可能性が高いです。
東証1部の売買代金は概算で2兆2881億円、
売買高は21億1708万株で低調な商いでした。
東証1部の値下がり銘柄数は875、値上がりは856、
変わらずは154でした。
指数は下げたものの値下がり・値上がりは拮抗しました。
■各市場の動き
日経: 20,457.19 -3.71 -0.02%
NYダウ(ドル): 17,849.46 -56.12 -0.31%
ドル(円): 125.56-58 +0.86円安 +0.69%
ユーロ(円): 139.31-34 -1.28円高 -0.91%