2015年6月11日の東京株式市場は5営業日ぶりに反発になりました。
終値は前営業日比336円61銭(1.68%)高の2万0382円97銭でした。
本日の高値引きで、買い意欲戻りつつあることを見せつける形になりました。
10日の欧米株式相場が一斉に大幅に上昇したことに加え、
昨日急速に進んだ円高が落ち着いたこと、
朝方発表された法人企業景気予測調査が改善を示す内容となったことなどで
投資家の投資心理を改善させ、引けにかけても押し目買いを呼び込みました。
前営業日の米国市場は大幅な反発になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅な反発で、
終値は前営業日比236ドル36セント(1.3%)高の1万8000ドル40セント、
ナスダック総合指数も反発して
前営業日比62.824ポイント(1.3%)高の5076.689で取引を終えました。
ギリシャの債務問題がポジティブな方向に流れる観測が出てくることで、
欧州の株式市場が大きく上昇したことを受け、
(ドイツ株DAX264ポイント高の11265 、
ロンドン株も大幅反発で、76.47ポイント高で終了 )
買いが広がりました。
テクニカル的にはダウが抵抗に変わる可能性のある
三角形パターンの下辺にぶつかって止まったことで、
明日もこの高値を切り上げてパターンに戻るかが注目ポイントです。
日本市場は最近の冴えない動きから反発があってもいいタイミングであったことに、
欧米の株高も加わり、上昇して始まりました。
朝方発表された法人企業景気予測調査が改善を示す内容となったことなど
好調な経済指標が加わり、円高傾向も一服すると伝わると、
押し目を待っていた投資家の買いが買いを呼び込む形で大きく上昇しました。
引けにかけても上げ幅を拡大しながら、本日の高値で引けたことで
押し目を待っていた投資家の心理がリスクオンになったことが伺えます。
また、心理的にもう一つ支えになったのは、
急激な円高が進む前日の状況でも2万円を割り込まなかったことを確認したことで、
日本市場に対する先高感継続、買いの心理を後押ししてくれました。
テクニカル的には25日線を挟んで空を開ける丸坊主の陽線を形成、
一目均衡表上で確認すると基準線と転換線、25日移動平均線に挟まれることで、
まだ悩みの残る形になりましたが、
明日も本日の高値を抜けて上昇継続になるかが注目ポイントです。
これからの戦略は、日経の形と同様にトレンド転換してくる
銘柄が多いので、押し目買いで行きたいところです。
とはいい、空売りで保持している分も慌てて処分するより、
トレンドが出る時は下げるものもよく下げるので、
まだロスカットに達してない銘柄に対しては保持する戦略を並行するのが有効でしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆5718億円、
売買高は21億1840万株で、商いがそこまで盛り上がっているとは言えないボリュームです。
東証1部の値上がり銘柄数は1490で、全体の8割弱、
値下がりは288、変わらずは107銘柄でした。
■各市場の動き
日経: 20,046.36 -49.94 -0.25%
NYダウ(ドル): 17,764.04 -2.51 -0.01%
ドル(円): 122.96-98 -1.57円高 -1.26%
ユーロ(円): 139.33-36 -1.28円高 -0.91%