2015年6月15日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比19円29銭(0.09%)安の2万0387円79銭でした。
ギリシャ債務問題の不透明さが増す中
下落した欧州市場の影響で米国市場まで下落した週末の影響を受け、
大幅に安くスタートしました。
下値では押し目買いが入り、下げ幅を縮めましたが、
小幅安値取引を終えています。
前営業日の米国市場は3日ぶりに大幅な反落になりました。
ダウ工業株30種平均は反落しで、
終値は前営業日比140ドル53セント(0.8%)安の1万7898ドル84セント、
ナスダック総合指数も反落して
前営業日比31.407ポイント(0.6%)安の5051.102で取引を終えました。
12日にユーロ圏でギリシャがデフォルトに陥る
可能性について言及したと伝わることで
欧州市場が軒並み下落しました。
(ドイツ株DAX136ポイント安の11196 、ロンドン株61.82ポイント安で終了 )
米国市場はギリシャの債務問題を巡る不透明感が強まり
下落した欧州の流れを継ぎ、投資家心理が冷え込むことで
大きな調整を余儀なくされました。
日本市場はギリシャ問題に端を発し下落した欧米の株安を受け、
売りが先行して始まりました。
202円下げて始まった日経は少しずつ落ち着きを取り戻し
下落幅を縮めて行きましたが、
プラス圏まで浮上するには材料不足で
反落で取引を終了しました。
先週までは利益確定の動きとして考えることができますが、
今日の動きはやすいところで押し目買いが入ることで、
投資家の心理が少しずつ転換していると考えられます。
テクニカル的には先週末の上昇型陰線を支えるような陽線を形成
高値圏で迷いはあるものの、個人の投資意欲はまだ強いと読める
相場模様です。
今週は大きな上昇要因はないものの、この流れが続くと
そこ硬く維持しながら、上値を試す展開になれるのはないでしょうか。
しかし、気になるのは2ヶ月ぶりの少なさを記録した出来高です。
商いが活発になりながら安値を切り上げる動きが欲しいところですね。
東証1部の売買代金は概算で2兆100億円で、
4月6日以来、約2カ月ぶりの少なさ。
売買高は17億416万株で、東証1部の値下がり銘柄数は923、
値上がりは815、変わらずは147でした。
■各市場の動き
日経: 20,387.79 +19.29 +0.09%
NYダウ(ドル): 17,898.84 -140.53 -0.78%
ドル(円): 123.44-46 -0.27円高 -0.22%
ユーロ(円): 138.50-54 -0.29円高 -0.21%