2015年6月16日の
東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比129円85銭(0.64%)安の2万0257円94銭でした。
ギリシャ債務問題が不透明になることで、欧米市場が続落したこと、
16~17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、
18~19日の日銀金融政策決定会合など、重要なイベントが待つことで
様子見ムードが広がったことなどで、素直にさげてきました。
上下の動きが激しくなる中、方向感のつかめない市場が続いていますが、
今週始めに予測した通りなので、落ち着いて対応していきましょう。
前営業日の米国市場は大幅な続落になりました。
ダウ工業株30種平均は続落しで、
終値は前営業日比107ドル67セント(0.6%)安の1万7791ドル17セント、
ナスダック総合指数も続落して
前営業日比21.129ポイント(0.4%)安の5029.973で取引を終えました。
ギリシャ債務問題で、ギリシャと債権団との交渉が大きな成果なしに終わることで、
ギリシャ株は5%以上の下落、
その他、欧州の主要な市場も全体的にさげたことで、
米国市場にも売りが波及しました。
テクニカル的な観点で見ると、三角形の中に戻ってきたのは
ダマシで終り、再び下落の形に戻る流れになってきました。
日本市場はギリシャ問題の不透明さが続く中、
欧米市場が続落したことを受け継ぎ、下落で始まりました。
下げ幅は一時期150円を超える場面も見られましたが、
2万円台に定着して、支えとして認識する観点が固まりつつあることで、
下値では押し目買いを入れる投資家もまだ多く存在しています。
テクニカル的には前日のローソクに囲まれる持ち合いの陰線引き 。
先週末から今日までは持ち合いの動きが続いている様子です。
転換線が降りてきて25日移動平均線をタッチした中、
陰線はそれを囲むように形成されていて、
ブラックボックスのような形になっています。
どちらに飛ぶか予測しにくい形ですが、
見方は「下値を固めつつ、安値を切り上げる動きになる可能性が高い」を
継続したいと思います。
東証1部の売買代金は概算で2兆2639億円、
売買高は19億9441万株で相変わらず低調な商い。
東証1部の値下がり銘柄数は1369、
値上がり銘柄数は405、変わらずは111でした。
■各市場の動き
日経: 20,257.94 -129.85 -0.64%
NYダウ(ドル): 17,791.17 -107.67 -0.60%
ドル(円): 123.54-56 +0.03円安 +0.02%
ユーロ(円): 139.76-80 +1.01円安 +0.73%