2015年6月18日の東京株式市場は大幅に4日続落しました。
終値は前営業日比228円45銭(1.13%)安の1万9990円82銭でした。
5月18日以来、1ヶ月ぶりに節目として認識されていた
2万円を割り込みました。
FOMCの結果で、ドル安(円高)が急速に進むことで、
輸出株を始め、幅広い銘柄に売りが広がりました。
市場をリードする銘柄が見当たらない中、
当分の調整は余儀なくされるのではないでしょうか。
前営業日には市場の注目を集めていたFOMCがありました。
FRBがFOMCで、市場の予想通りゼロ金利の据え置きを発表することで、
年内の利上げがゆっくり進む可能性があると認識され、
長期金利が低下、各国通過に対してドル安が進みました。
米国市場は続伸になりました。
ダウ工業株30種平均は続伸しで、
終値は前営業日比31ドル26セント(0.2%)高の1万7935ドル74セント、
ナスダック総合指数も続伸して
前営業日比9.328ポイント(0.2%)高の5064.881で取引を終えました。
長期金利の低下により、株式市場に資金が流入されるとの予測が流れ、
買いが広がりました。ダウは90ドルを超える上昇幅を演出する場面もありました。
日本市場はドルが各国の通過に対して安く推移する動きを受け、
大きな材料もない、市場をリードするような銘柄群も存在しない中、
大きな調整を余儀なくなれました。
お祭り騒ぎで突破した2万円台が崩れましたが、
まだ悲観的になるような要素は見当たりません。
下値では押し目を待っていた投資家の買いが入る需給要因の良さ、
実績で証明された企業業績の改善と見通しの良さを考えると、
この調整を挟んで再び上昇を目指す動きになると考えられます。
テクニカル的には高値を切り下げながら調整に入る
いわゆるラウンドトップ方の天井を形成、
ネックラインが近づいてきたことで、
ここを下に抜けると幅のある調整も考えられるところです。
東証1部の売買代金は概算で2兆3006億円、
売買高は20億2396万株で相変わらず商いも活発にはなりません。
東証1部の値下がり銘柄数は1479銘柄で全体の8割、
値上がりは330、変わらずは77でした。
■各市場の動き
日経: 19,990.82 -228.45 -1.13%
NYダウ(ドル) : 17,935.74 -31.26 -0.20%
ドル(円): 123.04-06 +0.19円安 +0.15%
ユーロ(円): 139.89-92 +0.10円安 +0.07%