2015年6月26日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比65円25銭(0.31%)安の2万706円15銭でした。
ギリシャ問題の不透明な状況が続く中、
欧米の株式市場が方向感なく膠着しており、
日経もその影響で方向感に欠ける展開になっています。
底値は堅いものの、急激な上昇幅に対して週末に利益を取っておく
動きが続きました。
前日の米国市場は続落になりました。
ダウ工業株30種平均は続落しで、
終値は前営業日比75ドル71セント(0.4%)安の1万7890ドル36セント、
ナスダック総合指数も続落して
前営業日比10.223ポイント(0.2%)安の5112.190で取引を終えました。
市場の注目を集めていたオバマケア(医療保険制度改革法)に関する判決で、
米連邦最高裁判所が 政府補助金の支給は合法との判断を示したことで、
医療保険株や病院関連の株が上昇しましたが、
結論の出なかったギリシャ問題が市場の足を引っ張りました。
欧州市場も方向感に欠ける動きで終始しました。
(ドイツ株DAX1ポイント高の11473 、
ロンドン株は36.98ポイント安で終了)
方向感のない欧米の動きを受けて、日経は売りが先行して始まりました。
ギリシャ支援に関するユーロ圏財務相会合が
結論に至らずに終わったことで米国市場が下落、
為替市場では「いざという時の円買い」が進み、円高に振れたことで下げました。
方向感ない展開が続きましたが、
朝方発表された5月の2人以上の世帯の実質消費支出(CPI)が市場予想を超えたことを受け
小売株に買いが入るなどして後場で上昇に転じる場面も見られました。
しかし、明確な上昇要因が見当たらないなか、
日経は底値の硬さを確認させてくれるレベルで引けました。
テクニカル的には下ひげの長い小陰線を形成、
6月22日に5日移動平均線を越えてから、
初めて終値で5日移動平均線を下に割りました。
しかし、前回切り上げる前の高値5月28日の2万0655円33銭が
支えになり止まった格好になりました。
24日まで877円を超える上昇の速さから考えると、
当然の調整でありますが、調整がまだ終わったと判断するような材料は見当たりません。
しっかり調整が終わりトレンド転換を確認するまでは、
軽く動くような相場ではありません。
来週の想定される動きは、6月9日から22日までに作られた
アイランドリバーサルの上部を支えにして、反発するかです。
ファンダメンタル的な波乱要因はやはりギリシャ問題の行方ですが、
無事に支えのところで切り返すと早い段階でのトレンド転換になり
戻りは早いと判断されます。
週足では上ひげの残る力強い陽線を形成することで、
この先の上昇継続を期待させる形で引けました。
今週の動きから考えると、週後半の調整は高値圏での調整にあたるので、
買い場という見解を持っています。
東証1部の売買代金は概算で2兆2666億円、
売買高は21億9127万株でした。
やはり商いがもうちょっと欲しいですね。
東証1部の値下がり銘柄数は1053、
値上がりは682、変わらずは136銘柄でした。
今週もお疲れ様でした。
金曜日の夜は暴れないほどに飲み、
週末をしっかり楽しく遊んで、来週元気な姿で再会しましょう。
あ、金曜日の飲みに行く前に本屋さんに寄って
6月25日発売の「ビッグトゥモロー」8月号でジョンを見つけてみてください。
そして見つけたら連れて帰ってくださいね。
■各市場の動き
日経: 20,706.15 -65.25 -0.31%
NYダウ(ドル): 17,890.36 -75.71 -0.42%
ドル(円): 123.35-40 -0.41円高 -0.33%
ユーロ(円): 138.14-16 -0.52円高 -0.38%