2015年7月6日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比427円67銭(2.08%)安の2万0112円12銭でした。
不透明性を増していくギリシャ問題で、
5日に実施した国民投票の結果が予想を覆す「No」になったことで、
全般的にリスクオフの動きが広がりました。
前日の米国市場は休場でした。
5日に実施した財政緊縮策の受け入れを問うギリシャ国民投票で
大多数の予想を覆し、受け入れを拒否する「NO」が
賛成を上回りました。
波乱含みの動きが予想される中、
リスクオフして、安全資産に資金をシフトさせる動きが続き
円が買われることで円高が急速に進行しました。
日本市場はギリシャがユーロから離脱が懸念されることで、
大きくさげて始まりました。
下げ幅は500円を超える場面も見られましたが、
2万円が割れないことが確認されると、少し落ち着きを取り戻し、
上下長いヒゲを残す陰線で引けました。
大胆にNOを突きつけてきたギリシャで、まだ不透明性さが強く残っていますが、
日本株に対する先高観は強く、2万円台を割り込まない動きをみせたのは
好ましい底硬さを見せたと言えます。
結果はどうであれ、
神経質な動きが続くという見方と、
日本株には先高観が継続するという見方は変更しません。
では今週からの動きはどうなるか?
ニュース一つ一つで過敏に反応する神経質な相場は続きますが、
そろそろあく抜けを向かうことで、
調整をへて再び上昇相場に戻ることだと判断しています。
その調整期間は今後の2 週間(つまり今週と来週)ほどではないでしょうか。
全体が下がる時は一人で頑張ったところで流れを変えるのは難しいので、
ロスカットしておくべきものはしっかり切って、
次のチャンスをねらいましょう。
■各市場の動き
日経平均(円): 20,112.12 -427.67 -2.08%
NYダウ(ドル):17,730.11 -27.80 -0.16%
ドル(円):122.49-52 -0.66円高 -0.54%
ユーロ(円):135.44-48 -1.27円高 -0.93%