2015年7月7日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比264円47銭(1.31%)高の2万0376円59銭でした。
ギリシャ問題の懸念が後退したことで買われたと考えられますが、
前日の大幅反落に対する自律反発という性格が強く、
上下激しい動きを繰り返すボックス圏の中での動きです。
欧米の株式市場は軒並みさえない動きで終わっています。
ドイツ株DAX167ポイント安の10,890、
ロンドン株は続落で50.10ポイント安で終了。
前日の米国市場は下げました。
ダウ工業株30種平均は続落しで、
終値は前営業日比46ドル53セント(0.3%)安の1万7683ドル58セント、
ナスダック総合指数も続落して
前営業日比17.274ポイント(0.3%)安の4991.940で取引を終えました。
5日に実施した財政緊縮策の受け入れを問うギリシャ国民投票で
「NO」が多数を占めたことで、不透明感が広がりリスクを回避する動きになりました。
ギリシャからの依頼があれば、支援をする用意がある」と声明を出した
IMF理事の影響で上昇に転じる場面もありましたが、
上値を切り上げるには力不足で、明確な下落の形になりました。
日本市場は前日の大きな反落に加えて、
ギリシャ問題の懸念が折り込み済みに近づくにつれて
大きくあげて始まりました。
しかし全体的に上値を追っていくようになるには材料不足で、
空を開けて始まってからはその値段を挟んでの小さい動きに止まりました。
7日にギリシャ問題を議論するユーロ圏首脳会議が予定されていることで、
次の動きをみてから動きたいとの様子見ムードが広がったことも、
上値を積極的に追いにくくする要因となりました。
テクニカル的にみても、日経全体が75日線付近まで下がってきたから、
再び上に跳ね上がり、下辺2万円、上辺2万600円付近で囲まれる
ボックス圏の中で乱高下を繰り返しています。
2万円台をキープすることで日経の底硬さをみせつけているので、
下値を積極的に売り込むような動きにはなりにくいですが、
なんとかギリシャ問題の出口が見えるまでは1-2週間の
乱暴な動きは避けられそうにありません。
東証1部の売買代金は概算で2兆3179億円、
売買高は22億2594万株で、商いからも様子見ムードが伺えます。
東証1部の値上がり銘柄数1487、
値下がりは314、変わらずは87銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円): 20,376.59 +264.47 +1.31%
NYダウ(ドル): 17,683.58 -46.53 -0.26%
ドル(円): 122.80-82 +0.17円安 +0.14%
ユーロ(円): 134.88-90 -1.00円高 -0.74%