2015年7月13日の東京株式市場は大きく反発しました。
終値は前営業日比309円94銭(1.57%)高の2万0089円77銭でした。
4営業日ぶりに2万円台を回復しました。
上海株式市場が上昇したことに加えて
ギリシャ問題に不安感が和らいだこと、
上記を要因を受けて大きく上昇した米国市場の動きを受けて、
日本市場もリスクオンの姿勢が鮮明になりました。
まだ波乱要因は残っているので、油断は禁物、
引き続き注意が必要です。
先週末の米国市場は大きく続伸しました。
ダウ 30種平均はは前営業日比211ドル79セント(1.2%)高の
1万7760ドル41セント、
ナスダック市場も大幅続伸して
前営業日比75.299ポイント(1.5%)高の4997.696で取引を終えました。
中国市場の下落一服、上昇や
ギリシャ問題に進展があったと認識され、投資家心理が改善しました。
日本市場は外部環境の改善を受け、大きく上昇してスタートしました。
先週末のCME日経225が300円を超える上昇だったことも手伝い、
CMEの終値にサヤ寄せする形で始まりました。
特段下げる要因が見当たらない中、上げ幅を拡大して、
上値を切り上げる展開が確認されると
大きく利益確定の動きが出ることもなく、力強い上昇で終了しました。
夕方に入ってきた速報では、ギリシャの支援に対して
EUが大筋合意したとのことで、投資家心理は再びリスクオンに
傾くことが予想されます。
早速円売りが始まり、円安が進んでいるので、
外部環境の改善・円安の追い風を受け、明日は一段と高くなる可能性が高いです。
これからの戦略です。
(私の私見も入っているので、ご了承ください)
市場に朗報とはいうものの、考えてみれば「正常に戻った」だけです。
日本市場は内部的に堅調な企業業績を背景を上昇を続ける相場で
外部環境によって左右されていた2週間です。
メディアではギリシャ支援合意に対してお祭り騒ぎですが、
結局のところ 根本的な問題は何一つ改善されることなく
3枚目のサロンパスを大きく貼っただけでのことでしょう。
2次支援が決まる時もギリシャは年金改革などを約束しましたが、
何一つ治ってない前歴があります。
お金が回らなくなった時、ユーロゾンは果たして
4枚目のサロンパスを準備するのでしょうか。
このようなことを考えて、日本株が中・長期的に上昇であるという見解に
変更はありませんが、7/15までの立法が守られないので、暴落などの
ことも考えられないことではありません。
(何しろ今出した改革案は7/5の国民投票で”NO”を突きつけては
喜んでいたその案のコピーです。何を考えているんだろう・・・・)
テクニカル的に優位すべき点は、このまますんなりと上昇するのは
難しいということです。
リスクオンになって上値を追いながら買いあがった投資家の買いは
現在の位置2万100円-2万600円台に密集しています。
上に行くと戻り待ちの売りが出てくることは容易に想像がつきます。
上昇するにも戻りはいくかの下落を経験しながら鈍い戻りをためすのではないでしょうか。
やっと戻ると思うところで、月末からは4-6月の四半期業績発表が本格化されます。
こちらも波乱要因ですね。
前途多難ですが、このようなことを念頭に入れて、
ある程度の変動はあるものとし、
じっくり構える姿勢が必要です。
■各市場の動き
日経平均(円): 20,089.77 +309.94 +1.57%
NYダウ(ドル):17,760.41 +211.79 +1.21%
ドル(円):123.37-40 +1.18円安 +0.97%
ユーロ(円): 136.53-56 +0.72円安 +0.53%