2015年7月15日の東京株式市場は3日続伸しました。
終値は前営業日比78円00銭(0.38%)高の2万0463円33銭でした。
前日の欧米株式市場の堅調な動きで上昇して始まりましたが、
昨日までの解説取り、2万500-600円付近になると
利益確定の動きと戻り待ち売りが出て上値は重くなりました。
この動きを数回こなす必要があり、想定される動きとして捉えて
じっくり取り組んでいく必要があります。
前日の米高市場は4日続伸しました。
ダウ 30種平均は4日続伸して
前営業日比75ドル90セント(0.4%)高の1万8053ドル58セント、
ナスダック市場も続伸して
前営業日比33.379ポイント(0.7%)高の5104.891で取引を終えました。
大きな上昇材料は見当たらない中、外部環境の改善だけで
上値を力強く更新するには至らず、上げ幅は縮まってくる雰囲気でおわりました。
4日間の上げ幅は538ドルに達したことで、利益確定が出る心理も整ってきました。
日本市場は堅調な欧米市場の流れを継いだ上に、前年同期比7%成長したと発表された
中国のGDP動向を材料に上昇して始まりました。
始値20,478円と前日終値 から93円高くスタートしましたが、
3日続伸して利益確定出やすい雰囲気の上に、
日銀黒田総裁会見やFRBなど主要なイベントを前に様子見ムードも広がり
上げ幅は限定的で、+78円の20,463円で陰線を形成しながら引けました。
ギリシャ問題はすっきりしない形で収束に向かう形ですが、
市場をひやひやさせ始めているのは中国側の態度です。
誰も疑いの視線を送ってないにも関わらず、
中国の関係者から「7%は釣り上げた数字ではない」と余計な発言をすることで、
言葉とおり余計な疑いを買ってしまいました。
(そう言っているあなたの方が信用できないよと、
公式的な場では絶対言えませんので、コメントは控えます)
ニュース一つで神経質に反応する相場環境なので、
このような「余計な動きは」困りモノですが、
動揺せずに対応していきましょう。
中国側があたふたしてところなので、
今後の投資戦略としては、中国関連株として分類される銘柄
(例えばコマツ、日立建機、新日鉄住金など)は乱高下しやすいことから
当分ポートフォリオから外して置くのが無難でしょう。
テクニカル的には3日連続で空を開けて上昇するいわゆる「3空」を形成、
「3空開けは売り」の言葉とおり、利益確定が出やすく、
明日は週末ということもあるので、午前中は売りが先行する可能性が高いです。
売りが一巡した後は押し目買いも入りやすいことから、
保持しているものがよほどの下落でなければ、
様子見を決め込むことでもいいでしょう。
■各市場の動き
日経平均(円): 20,463.33 +78.00 +0.38%
NYダウ(ドル): 18,053.58 +75.90 +0.4%
ドル(円): 123.93-96 +0.48円安 +0.39%
ユーロ(円): 135.82-84 +0.11円安 +0.08%