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2015年7月17日日経概況

2015年7月17日の東京株式市場は小幅で5日続伸しました。

終値は前営業日比50円80銭(0.25%)高の2万0650円92銭でした。

ギリシャ債務問題の落ち着きから上昇した

欧米市場の流れを引き継ぎ上昇して始まりましたが、

連日の上昇で上値を追うには材料が不足し

利益確定の動きをこなしながら2万600円大を固め始めています。

 

前日の米高市場は反発になりました。

ダウ 30種平均は1日だけの反落の後、反発

前営業日比70ドル08セント(0.4%)高の1万8120ドル25セント、

ナスダック市場も反発して

前営業日比64.242ポイント(1.3%)高の5163.184で取引を終えました。

ダウは6月23日以来ほぼ3週ぶりの高値、

ナスダックも6月23日以来、史上最高値を更新しました。

ギリシャ議会が 財政改革法案を可決したことや

ECBが現状維持を貫いていた

緊急流動性支援(ELA)の上限を引き上げたことを材料に

欧州史上が上場、米国市場にも投資家心理改善を背景に買いが広がりました。

20150717NASDAQ

日本市場は好調な欧米市場の流れを引き継ぎ、

買いが先行して始まりました。

目新しい材料は見当たらない中、

週末を挟んだ3連休を控えての利益確定などポジション調整の動きをこなしながらも

大きく売られる動きにはならず、プラス圏で今週の取引を終えました。

 

ギリシャを巡っての騒ぎは3回目が収束しつつありますが、

本質的に変わったことは何一つなく、問題を先延ばしにしたことにすぎません。

ギリシャの債務額はさらに大きくなっただけに、

抜本的な改革が実現しない限り、次の問題が発生する際はより大きな問題として

市場に影響を与える可能性が大きいです。

20150717Shanghai

 

テクニカル的には4日連続で空を開けてから利益確定と週末要因による下落が

懸念されましたが、5日連続の空開けでプラスで引けました。

フィボナッチで見ると、前回の高値から安値までの下落幅から

6営業日で0.764まで戻す脅威的な力強さをみせています。

週足でも先週の下ひげの長い陰線から、今週はトレンド転換しながら

大きい陽線を形成して、 1週間で871円09銭上昇する大きさでした。

来週もこの高値を抜いて上昇することで、

中期的にも上昇トレンドへの復帰を確認できるようになります。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆449億円で低調な商い、

6月15日以来およそ1カ月ぶりの低水準でした。

売買高は18億7308万株で、東証1部の値上がり銘柄数は794、

値下がりは 953、変わらずは143でした。

 

今週もお疲れさまでした。

連日の空開けで対応が難しい面もありましたが、

日本市場の力強さをもう一度確認できるいい一週間になりました。

せっかくの3連休で台風が接近していますが、

台風にも負けないほど積極的に遊んで来週再会しましょう。

よい週末を!

 

■各市場の動き

日経平均(円):       20,650.92       +50.80       +0.25%

NYダウ(ドル):      18,120.25       +70.08       +0.39%

ドル(円):   124.04-08        +0.12円安   +0.10%

ユーロ(円): 135.04-08        -0.02円高  -0.01%

20150717Nikkei

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