2015年8月4日の
東京株式市場は小幅に続落 しました。
終値は前営業日比27円75銭(0.14%)安の2万0520円36銭でした。
米国市場が続落したことや、
注目された企業の業績発表が期待に届かなかったことなどが
要因で全体的に下がりましたが、
後場になると陽線で戻ってくることで、下値は限定的でした。
懸念される点は米国市場の動きです。
市場の注目を集めていた指標が発表されることで、
景気の先行きに対する不透明感が意識されました。
これを受けて前営業日の米高市場は続落になりました。
ダウ 30種平均は3日 続落して
前営業日比91ドル66セント(0.5%)安の1万7598ドル20セント、
ナスダック市場も続落して
前営業日比12.899ポイント(0.3%)安の5115.382で取引を終えました。
原油価格が下落することで、石油株が大きく下落したこと
米サプライマネジメント協会(ISM)が午前に発表した
7月の製造業景況感指数が52.7と 市場予想(53.5)に届かなかったことで
景気の先行きに対する不透明感が強まりました。
投資家心理が冷え込むことで幅広い銘柄に売りが広がりました。
日本市場は米国市場の続落と、市場の関心になっていた
三菱商事の決算結果が冴えないことを受け、売りが先行して始まりました。
大きく流れを変えるには全体的に材料不足で、
決算結果が整うまでは決算発表で右往左往する動きが予想されます。
前日の動きと同じ様子で下値では押し目買いが入り、
値を戻して終わりました。
テクニカル的には25日線が意識され、まだその上で推移しています。
しかし、トレンドが発生して25日線で支持される2015年1月からの動きは
直近の7月に入って崩れて、75日線を基準に支持されるようになりました。
また6/24の高値から次に形成される高値は切り下げを始めることで、
トレンドが少しずつ変わりつつあることを示しています。
NYも安値を切り下げているので、日経もその動きに加わる動きにならないか
警戒する必要があります。
東証1部の売買代金は概算で2兆8693億円、
売買高は23億8340万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は889、
値上がりは883と終値と同じ感じで拮抗しています。
変わらずは117銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円):20,520.36 -27.75 -0.14%
NYダウ(ドル):17,598.20 -91.66 -0.52%
ドル(円):123.91-94 -0.26円高 -0.21%
ユーロ(円):135.79-82 -0.42円高 -0.31%