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2015年8月7日日経概況

2015年8月7日の東京株式市場は小幅で続伸しました。

終値は前営業日比60円12銭(0.29%)高の2万0724円56銭でした。

米国市場は大きく下げて半年ぶりの安値になりましたが、

日本市場は強いファンダメンタルを背景に、連動性が薄れてきて

小幅でありながら上昇しました。

テクニカル的には当分調整の可能性を示唆する形になり、

今夜の雇用統計とニューヨークの動きが注目される矛盾した状況に落いています。

 

前営業日の米高市場は大きい下落になりました。

ダウ 30種平均は大幅に6日続落して

前営業日比120ドル72セント(0.7%)安の1万7419ドル75セント、

ナスダック市場も反落して

前営業日比83.505ポイント(1.6%)安の5056.440で取引を終えました。

 

ダウは約半年ぶりの安値で、6日続落は

2014年10月 以来、約10カ月ぶりです。

原油先物相場の続落やウォルト・ディズニーが続落などの下落要因に

7日 の米雇用統計の結果を見極める様子見ムードも加わり

リスクを回避する動きが広がりました。

米国市場は安値を切り下げながら調整色を強めており、

夏バテ相場の様子が伺えます。

このような場合は通常、雇用統計が市場予想を超える結果になると

ドルとダウが上昇することになりますが、

現在は利上げ懸念が広がることで相場が抑えられる

状況に変わっています。どちらにしろ明快な上昇要因がないのが懸念材料です。

20150807NY

日本市場はニューヨーク市場との連動性が薄れてきたことを

後場に入って演出してくれました。

冴えない米国市場や円安基調が一服したことで

売りが先行して始まりましたが、売りをある程度消化すると

再び買い優勢に戻りプラス圏に浮上してきました。

後場に入ると上昇幅を広げる場面も見られましたが、

昨日の終値を挟んでの様子見ムードが続き、上昇幅を縮小させながら

小幅上昇で引けました。

雇用統計発表を目前に積極的に上値を追っていく動きにはなりにくいのが現状です。

20150807NYNikkei

今週末で大体の決算結果は揃うので、業績が改善する動きが続くと

結論付けられると、ニューヨークの動きを横目に再び上昇することも期待できます。

 

テクニカル的には昨日の解説で「高値圏で前回の高値に届かず

陰線で引けることで、トップが3つあるヘッド・アンドショルダーを形成して

しばらく調整になる可能性の高い形になってきた」と

伝えましたが、本日は下落の形になることで、

解説通り、短い調整を挟む可能性を示唆しています。

週足では先週の高値と安値を切り上げる上昇になっており、

相反するサインを出しているので、なんとも判断が難しい相場を形成しています。

日足で判断する下がる際の目安は、

前回の安値(7/28)とネックラインが存在する

2万0500円から2万700円のレンジです。

 

本日の雇用統計の発表結果を受けて、ニューヨークが

どのように動くかが注目材料です。

 

今週もお疲れ様でした。

溶けるほどの暑さに負けず、元気な姿で来週再会しましょう。

 

■各市場の動き

日経平均(円):20,724.56     +60.12   +0.29%

NYダウ(ドル):17,419.75   -120.72    -0.69%

ドル(円):124.78-80    -0.10円高    -0.08%

ユーロ(円):136.25-28               +0.25円安    +0.18%

20150807Nikkei

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