2015年8月24日の東京株式市場は大幅に5日続落しました。
終値は前営業日比895円15銭(4.61%)安の1万8540円68銭でした。
中国市場が再び不安定になってくることに端を発する
世界同時株安が日本市場にもダメージを与えています。
2年3ヶ月ぶりの下げ幅で、値上がり銘柄を手で数えた方が早いほど
市場全体に売りが広がりました。
もはや買いで利益を上げられるのは神業に近い状態です。
先週末の米国市場は大きく続落しました。
ダウ 30種平均は大幅な続落で
前営業日比530ドル94セント(3.12%)安の1万6459ドル75セント、
ナスダック市場も大幅に続落して
前営業日比171.44ポイント(3.52%)安の4706.03で取引を終えました。
中国市場の不安定が引き続き全世界に波及し、
投資家心理が冷え込むことで、資金を温存するために資金を回収するモードに
入っています。
日本市場は欧米市場の軟調な動きを引き継ぎ売りが先行して始まりました。
週末の米国市場の暴落から空をあけての下げスタートは予想されていましたが、
上海市場が再び下げて始まり、
7割の銘柄がストップ安になるパニックに陥ると、
日経を含むアジア全域の市場にも売りが波及しました。
何をみても上昇になる要因は見当たらない中、
日経は900円を超える下げ幅まで演出しましたが、
少し値を取り戻して本日の取引を終えました。
「リスク時の円買い」が進み、120円台まで進んだ円高傾向も
下げに加わる形で下値を売りこむ動きになりました。
東証1部の売買代金は概算で4兆1075億円で、
3月13日(4兆3072億円)に次いで今年2番目の多さでした。
売り買いが活発というよりは
資産を現金化して資金を温存する動きに終始している様子が伺えます。
売買高は39億4933万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1880と全体の99%以上、
値上がりは8、変わらずは3でした。
上昇による利益の獲得は難しいので、
何もしないか、空売り戦略に徹するようにしましょう。
しかし、先週末の時点で信用評価損益率は11%を超え、
本日の暴落で追証が確実に増え、投げ売りが出たことと考えられます。
いわゆるセリングクライマックスという現象がみられているので、
ここから急激な切り返しが明日か明後日付近で予想されます。
その際も急激に上昇に戻ることはなく、
上下乱高下をしばらく繰り返すので、
少ないポジションを試しを入れながら追いかけていくようにしてください。
■各市場の動き
日経平均(円):18,540.68 -895.15 -4.61%
NYダウ(ドル):16,459.75 -530.94 -3.12%
ドル(円):121.09-12 -1.80円高 -1.46%
ユーロ(円):138.56-60 +0.31円安 +0.22%