2015年8月28日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比561円88銭(3.03%)高の1万9136円32銭でした。
今年2番目の上げ幅で1週間ぶりに1万9100円台に戻してきました。
米株市場の続伸に加えて、為替相場が 円安に振れたことに加え、
大暴落後の押し目買いも続くことで大きな上昇を形成しました。
来週以降は戻り待ち売りの調整を挟みながら上昇トレンドに戻るかが注目ポイントです。
前日の米国市場は 大幅に続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比369ドル26セント(2.3%)高の1万6654ドル77セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に続伸して、
前営業日比115.172ポイント(2.5%)高の4812.708で取引を終えました。
ダウはわずか2日で1,000ドル近くをあげ、
大暴落の下げ幅に対して、半分を取り戻しました。
中国 株が6営業日ぶりに反発したことに加え、
世界的な株高を受け、投資家心理が大きく改善しました。
また米商務省が発表した4~6月期の GDP改定値が
市場予想(3.3%増)を上回る前期比年率3.7%増で米国景気回復への期待からも
買いが続きました。
日本市場は大幅に続伸した米国市場の動きと、円安に振れた
為替市場の影響で上昇してスタートしました。
米国同様、日経は6日間に渡って大暴落した下げ幅に対して
半分近くをこの3日間で戻しました。
週末要因を考えると、上値では利益確定が出て
一回価格が崩れる場面があってもおかしくないですが、
世界全体の市場が伸びる動きを受けて
投資家心理が大きく改善、指数を大きく押し上げました。
また一部の投資家だけが市場に戻る動きではなく、
売買代金が6日連続で3兆円を上回ることで、
資金が市場に戻りつつあることが伺えます。
大暴落の後は、定番の「値がさ株買い」で、
トヨタをはじめ、ファナック、ソフトバンクなどが大きく買われました。
冒頭で伝えた通り、暴落前のところでは戻り待ちの売りが待っているので、
ここからさらに暴落幅の75%戻りのところまで上げると、
一定数の戻り売りが出てくるので、抵抗を受ける動きが予想されます。
大きく下げた後の当然の動きなので、
慌てずに底近くから保有している銘柄の利益最大化に主力してください。
このへんで空売りのポジションはすでに外れていると思うので、
当分は戻りの買い戦略で行くことが有効でしょう。
今週もお疲れ様でした。
皆様の顔にも日本の景気にも笑顔が戻る週末になることと
信じております。楽しい週末を過ごしてまた来週再会しましょう。
よい週末を!
■各市場の動き
日経平均(円):19,136.32 +561.88 +3.03%
NYダウ(ドル):16,654.77 +369.26 +2.27%
ドル(円):120.75-80 +0.32円安 +0.27%
ユーロ(円):136.43-46 +0.24円安 +0.18%