2015年8月31日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比245円84銭(1.28%)安の1万8890円48銭でした。
暴落の後、急速な反発になった先週末までの動きから、
想定されていた自立調整の範囲内で推移しました。
先週まで積み上げていた利益確定の動きと、
米株市場の反落、中国市場の軟調な動きも投資家心理を抑える要因となりました。
前日の米国市場は小幅に反落と続伸、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比11ドル76セント(0.1%)安の1万6643ドル01セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に続伸して、
前営業日比15.617ポイント(0.3%)高の4828.325で取引を終えました。
日経同様、ダウも急激な戻しに伴う利益確定の動きがひろがりました。
ダウ平均は 6営業日で1870ドル以上を下げた後、
27日までの2日間で1000ドル近くを戻すなど変動性が高くなっています。
日本市場はまちまちで方向性の欠けた米国市場の動きと、
先週末までの急速な反発からくる利益確定の動きが重なり
130円安くスタートしました。
心理的な支えになることで、最近工房が激しい19,000円を挟んで、
結局は下回り安値圏で推移し、−245円で本日の取引を終えました。
先週末は「来週以降は戻り待ち売りの調整を挟みながら、
上昇トレンドに戻るかが注目ポイントです。」と解説しましたが、
調整が早くも現れている格好になりました。
テクニカル的には下ヒゲを持つ陰線を形成、金曜日の高値が転換線をタッチしてから
下げて終わり、そのローソクを切り下げることで、目先の天井を形成しています。
日経は、8月11日の高値20,946円から26日の安値17,714円まで、
なんと3,232円もの暴落(−15.43%)を演出してから、
急速に戻す動きとなっていました。
今日の−245円反落とローソクの形から考えると、
3,232円に対し、テクニカル的に期待されていた「半値戻し」になる
19,300円台までは届かなかったがことで、まだ調整の動きが強いと判断できます。
今週末まではもう一度底を作りに言って、ダブルボトムを形成してからは
上に戻る可能性が高いでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆7460億円で、
3挑円には届きませんでした。売買高は24億7360万株で、
東証1部の値下がり銘柄数は897、値上がりの918、変わらずは79でした。
■各市場の動き
日経平均(円):18,890.48 -245.84 -1.28%
NYダウ(ドル):16,643.01 -11.76 -0.07%
ドル(円):121.20-22 +0.45円安 +0.37%
ユーロ(円):135.87-90 -0.53円高 -0.39%