2015年9月2日の東京株式市場は小幅に続落しました。
終値は前営業日比70円29銭(0.39%)安の1万8095円40銭でした。
前日に大きく下げた米国市場の動きを引き継ぎ
安く始まりましたが、途ちゅで買い戻され一時は前日の終値を上回るプラス圏に
転じるなど方向感のない展開が続いて小幅続落で引けました。
上げこそならなかったものの、ダブルボトムを作ってから
落ち着きを取り戻す動きになってきたと判断します。
前日の米国市場は大幅な続落になりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比469ドル68セント(2.8%)安の1万6058ドル35セント、
ナスダック総合株価指数も下落して、
前営業日比140.403(2.94%)安の4,636.105で取引を終えました。
中国株安の影響が引き続き世界株式市場の下落を招き
(ドイツ株DAX243ポイント安の10015 、
ロンドン株 189.40ポイント安で終了)
投資家心理に重くのしかかっています。
日本市場は前日に引き続き欧米市場が全面安になった動きを受け、
売りが大きく先行して304円安くスタートしました。
前回の安値8/26の17,714円に接近する始値でスタートしたことで
市場は不安に包まれましたが、結局は始値が当日の安値になり
前回の安値を割らずに切り返す形になりました。
空売りに走っていた外資系の短期筋が買い戻しに回って、
値段が踏み上げられると、再び上値を押さえられるなど
変動性が高く、方向感のない展開が続きました。
短期勝負を得意とする機関同士の戦いになり、
個人投資家が入る余地はあまりない相場が続きます。
別に驚くような動きではなく、先週末から解説している通りで
上下激しく動きながら底を抜け出そうとする
動きが続くでしょう。
テクニカル的な節目と認識されていた
8/26の安値17,714円を割らずにダブルボトムを作る動きになっていますが、
まだ今日の段階で結論付けるのは早いと言えます。
まだ上昇したわけではないので、本日の安値を割り込んで
8/26の安値も割り込む可能性は十分残っているからです。
明日から今日の高値を切り上げていくことを確認してから
判断しても遅くはないでしょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆9654億円、
売買高は29億3995万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は 1482、
値上がりは339、変わらずは74 10でした。
■各市場の動き
日経平均(円):18,095.40 -70.29 -0.39%
NYダウ(ドル):16,058.35 -469.68 -2.84%
ドル(円):120.01-10 -0.04円高 -0.03%
ユーロ(円):135.28-34 -0.62円高 -0.46%