2015年9月25日の
東京株式市場は3日ぶりに大幅に反発しました。
終値は前営業日比308円68銭(1.76%)高の1万7880円51銭でした。
週末で、9月末の権利付き売買最終日だったので、
典型的な権利取りの買いが動いた日になりました。
昨日の解説最後に「大幅の下落の後は急激な戻り、
また下落など不安定な動きはまだまだ続きますので、
明確なトレンドが出る銘柄以外は苦戦を強いられることになります。」と書きましたが、
狙ったかのような反発になっています。
まだ本格的な上昇とは言えない動きですので、いきなり飛び込んだりする
動きは控えた方が無難です。
前日の米国市場は3日続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落で、
前営業日比78ドル57セント(0.5%)安の1万6201ドル32セント 、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比18.266ポイント(0.4%)安の4734.478で取引を終えました。
フォルクスワーゲン・ショックが広がるを見せることで
欧州市場には波紋が広がり、米国市場にも売りを先行する動きが続きました。
建機大手のキャタピラーが 2015年12月期の売上高見通しを下方修正したことで
大きく売られた他、フォルクスワーゲン・ショックで
ゼネラル・モーターズ(GM)など大手自動車株に売りが出たことも
市場全体を押し下げました。
しかし、下げ幅は限定的で、来週には一回戻りを試す動きも予想される動きになりました。
日本市場は欧米市場の下落やアジア株の軟調な動きを受け、
売りが広がり午前中には大きく下げる場面がありました。
値動きは波乱相場の続き荒く、「下げ切った」との見方が広がると同時に
権利取りの買いが入ってくると大きなプラスに転じて今週の取引を終了しました。
今週はシルバーウィークの影響で2日しか相場はありませんでしたが、
多くの投資家をヒリヒリさせる荒い動きになりました。
今週の動きを踏まえても、まだ日本株への長期的な買い目線は維持しますが、
まだ相場が立ち直ったサインは見つけることが難しく、
しばらくこの荒い動きが続くとの見方は維持したいと判断しています。
一部のテクニカル指標では売られ過ぎを表しはじめていますが、
想定すべきは「戻り」でしょう。
まだ上昇と判断するには無理があるようです。
東証1部の売買代金は概算で2兆8054億円、
売買高は26億4224万株でした。権利取りの買いがある割には商いは少ない方でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1583、
値下がりは255、変わらずは61でした。
■各市場の動き
日経平均(円):17,880.51 +308.68 +1.76%
NYダウ(ドル):16,201.32 -78.57 -0.48%
ドル(円):120.42-44 +0.49円安 +0.41%
ユーロ(円): 134.40-42 -0.06円高 -0.04%