2015年9月29日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比714円27銭(4.05%)安の1万6,930円84銭でした。
中国の不調な経済指標を背景に大幅な下落をみせた
米国市場の流れを引き継ぐとともに、短観など主要なイベントがひかえていることで
投資家がリスクオフに走る動きが広がりました。
先週末の米国市場は大幅に反落して安値を切り下げる厳しい展開になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反落して、
前営業日比312ドル78セント(1.9%)安の1万6001ドル89セント、
ナスダック総合株価指数も大幅に続落して、
前営業日比142.527ポイント(3.0%)安の4543.969で取引を終えました。
両方とも8/25以来、1ヶ月ぶりの安値を記録しました。
今は世界の注目を集める中国の景気動向について、
経済指標が悪化したことに加え、
フォルクスワーゲン・ショックが収まるところか、
広がりを見せることで、欧州からじわじわと景気を押し下げる可能性が警戒され
投資家がリスクオフに走ることになりました。
本日も外部要因の影響を強く受ける日本の株式市場は
大幅な下落でスタートしました。
米国市場の安値を切り下げる大幅な下落に加え、
短観などの主要イベントが近づくにつれ様子見ムードが広がりましたが、
月末ということもあり、一旦ポジションを手放す動きが強くなりました。
日経は700円を超える下げ幅を演出してから600円台の下落に戻るなど、
戻りを試す場面もありますたが、
結局は700円を超える大幅な下落で本日の取引を終えました。
市場をくらい雰囲気が支配している雰囲気を反映し、
10/1の短観も期待するほどの結果にはならないという見方も広がっています。
市場は全体的にネガティブに反応する雰囲気に陥っていますが、
前回の安値を切り下げる展開になっているので、
明るい雰囲気にならないのは当然のことです。
先週まで「乱高下を繰り返すのは当分続く」と解説してきましたが
安値が切り下がることで、買いの取引は当分控える方向で考えるのがいいでしょう。
■各市場の動き
日経平均(円):16,930.84 -714.27 -4.05%
NYダウ(ドル):16,001.89 -312.78 -1.92%
ドル(円):119.44-48 -0.83円高 -0.69%
ユーロ(円):134.56-58 -0.03円高 -0.02%