2015年10月15日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比205円90銭(1.15%)高の1万8096円90銭でした。
欧米市場が軟調な動きになったこと、為替市場で円高基調が進むことで
下げの要因が大きい中、下げて始まりましたが、プラス圏で引ける
力強さをみせてくれました。
数字的には大きく上げましたが、昨日の動きと比較すると
高値の切り上げ、安値を切り下げる動きになり市場は「迷い」状態にあると言えます。
前日の米国市場は大幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は2日続落して、
前営業日比157ドル14セント(0.9%)安の1万6924ドル75セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比13.761ポイント(0.3%)安の4782.848で取引を終えました。
「ウォルマートショック」までは行きませんが、
大きな下げ材料として働き、市場全体を押し下げました。
ウォルマート・ストアーズは2016年1月期通期の売上高見通しを引き下げると発表、
株価が急落しました。時価総額が大きいだけに 投資家心理が悪化、
市場全体に売りが広がりました。
日本市場は欧州・米国市場が軟調な動きになったことや
118円台に突入した円高傾向を受け、下げて始まりました。
しかし、前日まで3%近く下げたことで自立反発になりやすい位置にあったこと、
利益確定の売りもある程度解消され、
下値を大きく切り下げることはなく、プラス圏に浮上してきました。
アジア市場が堅調に動いたことも加わり、午後に入ると上げ幅を拡大して
大きな反発の形になりながら引けました。
テクニカル的には昨日伝えたフィボナッチ分析で
(9/29から10/9の上昇幅を100とした場合)
61.8%をタッチしてから止まった形になりました。
このポイントは依然として、25日移動平均線、基準線、転換線がすべて絡んでいることから
上か下かどちらにも触れやすい位置です。
昨日は「さらに調整に入る場合、次の確認ポイントは
半分押しの1万7,660円付近になります。」と伝えましたが、
本日の安値1万7,758円まで下げてきたので、後100 円ほどの振れ幅を残しています。
この100円が重要な転換ポイントになりますので、
ここからしっかり観察して行きたいですね。
利益確定になった銘柄が多くでましたので、
今はトレンド転換を待つ局面になっています。
■各市場の動き
日経平均:18,096.90 +205.90 +1.15%
NYダウ(ドル):16,924.75 -157.14 -0.92%
ドル(円):118.90-92 -0.70円高 -0.59%
ユーロ(円):136.53-56 +0.02円安 +0.01%