2015年10月21日の東京株式市場は大幅に続伸しました。
終値は前営業日比347円13銭(1.91%)高の1万8554円28銭でした。
9月9日以来約1カ月半ぶりに1万8500円を回復してきました。
前日の米国市場が下落したことを受け、売りが先行しましたが、
円安の進行、下値の硬さが確認されると買いが入りました。
しかし、商いが依然弱いことで、地合いが上昇に傾いたとは
判断しにくい上昇になりました。
前日の米国市場は4営業日ぶりに小幅に下落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅反落して、
前営業日比13ドル43セント(0.1%)安の1万7217ドル11セント、
ナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに小幅に下落して、
前営業日比24.499ポイント(0.5%)安の4880.972で取引を終えました。
欧州市場がさえない中、(ドイツ株のDAXは16ポイント安の10,147、
ロンドン株は7.20ポイント安で終了 )
IBMの業績が好ましくない結果だと伝わることで、
相場全体の重しとなりました。
IBMの下落部分を除くと、ダウはプラスに引けたことになります。
日本市場は軟調な欧米市場の流れを引きつぎ
売りが先行して始まりました。
円高基調が一服したこと、先週末から確認される
下値の硬さを背景にプラス圏に浮上した後は上げ幅を拡大,
400円を超える上昇幅を記録する場面もありましたが、
少し落ち着いて取引を終えました。
テクニカル的には直近の持ち合いを抜け出す意味のある動きになりました。
次の確認ポイントは持ち合いの抜け出しに加え、ダマシにならないように
本日の高値をぬけて上に向かうかです。
懸念材料は東証1部の売買代金が 2兆2258億円で
商いにかけることです。つまり一部の資金が買い上げることで上昇したと
解釈することができます。
しかし、トレンドが戻る時はいきなり爆発することは少なく
じりじりと引き上げることが多いので、
先高感を持ってついていく戦略には変更なしです。
東証1部売買高は21億2166万株、
東証1部の値上がり銘柄数は1650と全体の9割近く、
値下がりは200、変わらずは51でした。
■各市場の動き
日経平均:18,554.28 +347.13 +1.91%
NYダウ(ドル):17,217.11 -13.43 -0.08%
ドル(円):119.90-96 +0.26円安 +0.22%
ユーロ(円):136.14-16 +0.38円安 +0.28%
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