2015年10月28日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比125円98銭(0.67%)高の1万8903円02銭でした。
前日に引き続き低調な商いを伴う様子見ムードで、
全体的な上げよりは一部業績に関連する銘柄に買いが向かった動きです。
決算発表期に現れる典型的な「材料探し」相場なので、
何かを積極的に仕掛けるより、全体的な決算の雰囲気を把握して
次の戦略に生かすことが大事です。
前営業日の米国市場は続落になりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比41ドル62セント(0.2%)安の1万7581ドル43セント、
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落して、
前営業日比4.559ポイント(0.1%)安の5030.145で取引を終えました。
欧州が利益確定の下げになる中
(ドイツ株DAX109ポイント安の10692 、
ロンドン株は続落の51.75ポイント安で終了 )、
売上計上のことでSECから調査を受けていると発表したIBM一銘柄だけで
40ドル近くを下げる相場になりました。
全体的には27~28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など、
イベントの結果待ちの動きが続きました。
日本市場は前日より上昇してスタートしましたが、
サマリーのところでも述べた通り、
決算の材料探しに終始する方向感なしの動きになりました。
持ち合いの形になっている相場ですが、下値ではしっかり買いが支えられ、
大きく売られることはない動きが続いています。
投資家の期待は、日本企業の業績が堅調であり、
上海ショックなど、中国の減速が強く影響してないことです。
ある程度その期待に応える数値が確認されると
投資家心理は改善に向かうでしょう。
テクニッカル的には前日のローソクに囲まれる陽線を形成、
今週に入っては75日線移動平均線をタッチしてから持ち合いに入っています。
下値を割り込まないことから先高感が強いとみられるので、
投資家心理の改善とともに75日線を上に抜き、
トレンドを形成するまで落ち着いて対応したいところです。
持ち合っているますが、調整が入る時の最初の支えポイントになるのは
1万8,250から1万8,300の範囲になります。
東証1部の売買代金は 2兆1644億円、
売買高は17億1993万株で、相変わらずの低調ぶり。
東証1部の値上がり銘柄数は963、値下がりは796、変わらずは145でした。
■各市場の動き
日経平均:18,903.02 +125.98 +0.67%
NYダウ(ドル): 17,581.43 -41.62 -0.24%
ドル(円):120.39-40 -0.08円高 -0.07%
ユーロ(円):132.85-88 -0.32円高 -0.24%