2015年11月09日
の東京株式市場は4日続伸しました。
終値は前営業日比377円14銭(1.96%)高の1万9642円74銭でした。
雇用統計の結果を受け、為替市場で円安傾向が加速
輸出関連株を中心に買いが広がりました。
テクニカル的にも米国株に比べると出遅れ感が残っており、
投資家の心理がリスクオンの状態に傾いています。
引き続き強い気の買いに焦点を当てるタイミングです。
前営業日の米国市場は3日ぶりに小幅ながら反発してきました。
ダウ工業株30種平均は小幅に反発して、
前営業日比46ドル90セント(0.3%)高の1万7910ドル33セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比19.382ポイント(0.4%)高の5147.120で取引を終えました。
市場の注目を集めていた雇用統計の結果は
市場予想を超える好調な結果、
例年なら大幅な上昇につながる材料ですが、
現在は景気がよくなると利上げが意識され、むしろ下がる心理が働く相場です。
12月の利上げに含みを残したエレン議長の発言も印象に残っていることから
下げる場面が目立ちましたが、ITや利上げによって恩恵を受けると期待される
金融株が押し上げることで上昇に転じて引けました。
テクニカル的には節目にあたる1万8,000ドルを目前に
一回調整を入れて、一服入る形になりました。
今回の調整の目安は10/27に形成された安値1万7,540ドル付近です。
ダウ指数を取引される方は参考になさってください。
日本市場は円安基調が継続して進んでいること、
全営業日の米国市場が小幅であげたこと、
中国市場も堅調に維持していることなどを受け、
大きく窓をあけながらスタートしました。
前場で400円の上昇幅を見せたあとは利益確定がでることで
上げ幅は一服しましたが、
大きく値を戻す動きにはならず、順調に伸ばして引けました。
先週末の持ち合い抜け出しから順調にトレンドが発生、
仕込みを入れている銘柄は利益に繋がっている状況です。
このように利益が伸びる時は損失が重なる時とは異なる悩みが付きまといます。
早く売りたくてウズウズすることですが、この時の行動要領は
「我慢」してください。
あれ、それだけ?と驚かないでください。
日頃の行動はその逆ですので。損失が出る時はみなさん我慢してしまいますね。
今回くらいは反対に動いてみてください。
先週末の解説では「トレンドは訪れているので、
すでに保有している銘柄は利益を伸ばす、
トレンドを転換しながら買いのチャンスが訪れた銘柄に関しては
積極的に取り込んでいいタイミングです。」といいましたが、
この見方と戦略は今週も継続です。
ただし、そろそろ短期の過熱感は現れ始めていますので、
一回調整を挟む時の行動をどうするかはよく考えてください。
■各市場の動き
日経平均:19,642.74 +377.14 +1.96%
NYダウ(ドル): 17,910.33 +46.90 +0.26%
ドル(円):123.36-40 +1.49円安 +1.22%
ユーロ(円):132.80-84 +0.29円安 +0.22%