2015年11月26日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比96円83銭(0.49%)高の1万9944円41銭でした。
本日も8月20日以来の高値更新で、2万円台が視野に入っている状況ですが、
市場参加者は少なく、商いが盛り上がらない状態でも
上値を切り上げながら上昇を続けています。
前日地政学リスクの原因となっていたトルコとロシアの葛藤が
和らいだことも一旦投資家心理を改善させる材料になりました。
前営業日の米国市場は方向感の欠ける展開で小幅の上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は小幅の続伸、
前営業日比1ドル20セント(0.0%)高の1万7813ドル39セント、
ナスダック総合株価指数も小幅な続伸で、
前営業日比13.335ポイント(0.3%)高の5116.143で取引を終えました。
欧州中央銀行(ECB)が12月の定例理事会で
追加の金融緩和を発表する可能性が高いと認識され、
欧州市場が上昇しましたが、米国市場は
感謝祭の祝日前という要因でそもそも市場の参加者が少なく
絶好の様子ムードで持ち合う展開になりました。
日経同様、大きく下げるような展開はなく、下値を切り上げながら
順調に伸びているので、年末までの上昇ムードに変化はないと見られます。
日本市場は前日の下げで一回調整に入ってからは、
勢いがついている市場の雰囲気を生かして、上昇して始まりました。
100円超える上昇幅で2万円台を目前にしてはもみ合う展開になり、
午前中の高値を1万9,992円44を記録しながら前場を終えました。
2万円を目前にして、先物は一時2万円を突破しましたが、
急速に上値が重くなる展開になりました。
今年5月の2万円突破の際を振り返ってみても、
大きな節目を突破するには何回かの抵抗に会うことが普通だということがわかります。
また突破した後も、達成感やその値段で戻りを待っていた
投資家の売りが膨らむことで、幅のある調整を挟むことは
よく起こります。落ち着いてじっくり構えて行きましょう。
昨日の調整の後、さらに勢いがつく銘柄が目立ってきたので、
基本戦略は変更なし、保持中に銘柄は利益を伸ばすことに集中しましょう。
本日の特筆するニュースは、
「アップルが有機ELをディスプレイに採用する」というニュースでした。
韓国LGはもちろん大きく動きましたし、
日本の銘柄ではスマートフォン用有機EL材料を手掛ける
保土ケ谷、ブイ・テクノロジーなどが大幅高となりました。
私は基本的に大きなニュースにのって急騰する銘柄には手を出さないので
興味はありませんが、ニュース好きな方には今後の動きに注目してみてください。
■各市場の動き
日経平均:19,944.41 +96.83 +0.49%
NYダウ(ドル):17,813.39 +1.20 +0.01%
ドル(円):122.63-68 +0.32円安 +0.26%
ユーロ(円):130.22-26 -0.41円高 -0.31%
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