2015年11月30日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比136円47銭(0.69%)安の1万9747円47銭でした。
2万円台を目前にして足元を固める動きが続いています。
前営業日の米国市場の下落に続いて、
アジア市場では中国の上海市場が大きく続落していることが
足枷になっています。ここから2万円突破には内部要因だけでは足りませんが、
今週の様子見ムードを経て上昇する動きに期待したいです。
前営業日の米国市場は3日ぶりの反落と続伸、まちまちな動きになりました。
小幅で一進一退が続き、方向感のない相場になっています。
ダウ工業株30種平均は小幅の反落、
休場を挟んでの前営業日比14ドル90セント(0.1%)安の1万7798ドル49セント、
ナスダック総合株価指数は3日の続伸で、
前営業日比11.382ポイント(0.2%)高の5127.525で取引を終えました。
これといった下落材料はないものの、市場をリードするような
上昇材料も少ない中で、原油先物市場が再び下落、
石油関連株が冴えない動きになったことがダウ市場の足を引っ張りました。
日本市場は2万台再び突破という大台を目前にして、
あと一押しという雰囲気ですが、その押しを形成するような
材料が不足している印象です。
日経は前日の終値から26円安くスタート、終値を挟んで
方向感のない動きが続きましたが、じりじりと下げ幅を拡大して、
136円47銭(0.69%)安で本日の取引を終了しました。
テクニカル的には2万円をミリ単位で迫ってから、
陰線で反転、ボリンジャーバンドの1σを終値で割って入ってきました。
1σを終値で割ったのは11月2日以来のほぼ一ヶ月ぶりで、
トレンドの判断には重要な動きになります。
つまり、強い上昇トレンドが一服して、
しばらくの調整が入る可能性があるということです。
調整の目安としては25日移動平均線が位置する1万9,416円付近から
11月16日の安値が位置する1万9,252円のレンジです。
ここから反転すると9月29日の底から安値切り上げが4回目成立、
75日線が上向き始まるとサイクルとしては上昇2回目の突入になります。
今週の動きは先週伝えたとおり、
ECB定例理事会など、重要イベントを控えて市場参加者の少ない持ち合いが予想されます。
また月内の傾向として(アノマリーと呼ばれるものです)、
12月の始まりが入っている週で、金曜日の夜は米国雇用統計の発表が控えており、
持ち合いになりやすいのも今週の特徴です。
いらいらせずにじっくり取り組んで行きましょう。
■各市場の動き
日経平均:19,747.47 -136.47 -0.69%
NYダウ(ドル):17,798.49 -14.90 -0.08%
ドル(円):123.01-02 +0.62円安 +0.51%
ユーロ(円):130.12-14 +0.11円安 +0.08%