2015年12月08日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比205円55銭(1.04%)安の1万9492円60銭でした。
雇用統計の発表後、大きく上げた米国市場が
原油先物の下落により幅広く売られた影響を受けて
安くスタートした後は下落幅を拡大しました。
そもそも市場には参加者が少なく、明確な方向感を持ってないという動きです。
前営業日の米国市場は反落しました。
ダウ工業株30種平均は反落して、
前営業日比117ドル12セント(0.7%)安の1万7730ドル51セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前営業日比40.459ポイント(0.8%)安の5101.812で取引を終えました。
好調な11月の米雇用統計を受け大幅に上昇した
先週末の後で短期の利益を確定する動きがでたことや
原油先物市場が下落したことで、幅広い銘柄に
売りが先行しました。
大幅な上昇の後で、テクニカル的には持ち合いの範囲なので、
大きな下落を予感させるような動きではないので、
材料の少ない一般的な動きとして捉えてよいでしょう。
日本市場は軟調な米国市場の動きを反映して
小幅の反落でスタートしました。
米国市場に加えて、アジア市場全体が重い動きになったことも
市場の重しとなり、前場は203円安で引けました。
後場に入っても特別な材料はなく、
前場の終値を挟んでの一進一退を続けました。
雇用統計やECBなど当面の材料は出尽くしたこともあるので、
次は規定事実化しつつある米国利上げによる影響範囲の見定めです。
ここで米国の利上げについて少し触れておきます。
今年最大のリスク要因として市場を揺るがしてきた米国の利上げですが、
市場にはすでに織り込みが進んでいる雰囲気が強いです。
今回の雇用統計結果を受けての米国市場の動きをみれば
その印象が強くなります。
以前は雇用統計が市場予想を超える結果に対して
利上げのリスクが意識され大幅に下落する動きが見られましたが、
今回は利上げをすでに事実として受け入れ、素直に景気回復を受け入れる
買いが進んだという経緯があります。
日本市場も当面は持ち合うことも予想されますが、
下押しが来ても下落トレンドにつながる要因は見当たらないので、
引き続き主力銘柄を中心とする「上げ相場」の戦略を続けていきます。
■各市場の動き
日経平均:19,492.60 -205.55 -1.04%
NYダウ(ドル):17,730.51 -117.12 -0.66%
ドル(円):123.08-18 -0.19円高 -0.15%
ユーロ(円):133.59-64 -0.25円高 -0.19%